天恵の絶景がある島「鬱陵(ウッルン)島」が先月の台風14号の被害から立ち直り、観光客を迎えている。
鬱陵郡は台風による観光客の減少とイカの不漁により生計に大きな打撃を受けた住民のため、今月11日から3日間説明会を開催するなど、観光客誘致に力を入れている。
鬱陵島は「泥棒」、「公害」、「ヘビ」がない島で、「木」、「風」、「美人」、「水」、「石」が多いということで「三無五多」の島として有名だ。
慶尚(キョンサン)北道・浦項(ポハン)と厚浦(プホ)から毎日、鬱陵島に向かう旅客船が運航されており、所要時間は2時間半から3時間程度。
トドン港から降りるとすぐに44.2キロメートルの海岸一周道路が目に入る。島のあちこちで海に面した奇岩絶壁と美しい東海(トンヘ)を鑑賞できる。道に沿って広がるのは鬱陵島唯一の平地「ナリ盆地」、その先には高さ25メートルのポンレ滝がある。道路の最後の区間にあるネスジョン日出展望台に上ると、目の前に竹(チュク)島と膨大に広がる東海にため息が出るだろう。
ソンイン峰の紅葉も欠かすことのできない観光コースのひとつ。ソンイン峰から始まる鬱陵島の紅葉は、今月中旬からピークに入り、11月はじめまで続く。陸地とは少々違った島ならではの美しい紅葉が見ものだ。トドン港の近くにあるヤクス公園からケーブルカーに乗って上る「日の出展望台」からは、韓国で一番最初に昇る朝日を見ることができる。
特産品のイカとホバクヨッ(カボチャ飴)以外にも、今が旬のブリと鬱陵島でだけ味わうことができる山ニンニクも美味。お問い合わせ:鬱陵郡文化観光課(054)790-6393