爽やかな微笑みに落ち着いた声。表情一つ変えずに堂々とインタビューに答える姿がまったく新人らしくない。
「見た目に騙されているだけです。本当はすごく緊張しています」というユン・セア(25)は、まさに演技派女優だ。目の前にいる人まで表情だけで完全に欺くことが出来るからだ。
ユン・セアがSBSドラマ『プラハの恋人』への出演を通じてブラウン管のスターに成長した。視聴率30%を目前に控え、週末ドラマのトップに輝いた作品なだけに相乗効果が非常に大きい。
このドラマでユン・セアはチェコのプラハへ自分を留学させてくれた恋人のチェ・サンヒョン(キム・ジュヒョク)に別れを告げ、チ会長(チョン・ドンファン)の子どもを産む悲恋のヒロインカン・ヘジュを演じている。
今年5月に公開された映画『血の涙』でデビューを果たしたユン・セアは、 5か月も経たないうちにスターの座に上り詰めた。
「毎日、先輩たちから多くを学ぼうと賢明です」と謙遜するが、最近放送されたチ会長と言い争う場面では新人らしからぬ力強い姿を見せて注目を集めた。それもそのはず、龍仁(ヨンイン)大学演劇映画学科を経てソウル市劇団で1年間、研修団員として体系的に演技を学んだのだ。
「いまだに憧れの先輩たちと共演していることが信じられません。親しい仲間ですって?まだ先輩と言うよりは有名な芸能人にしか見えません」
今回の役はとても寂しい役だと言うユン・セア。
「今度はあまり寂しくなるような役ではなければと思います。明るく郎らかで家族愛に満ちた、そんな役を演じたいです」