庶民派ドラマ全盛時代到来!MBC『結婚しましょう』8日スタート


 今後は「お嬢様」の時代は去り、平凡な庶民派ドラマの全盛期到来となるだろうか?ドラマで描かれる裕福な男女の物語に視聴者は食傷気味のようだ。代表的な例が『ルル姫』(SBS)の不振。世間知らずのヒロインは視聴者の関心を集めることが出来なかった。

 最近放送されているドラマを見れば庶民の物語が多く登場していることが分かる。財閥の御曹子やお嬢様はいつのまにか影を潜めている。こうした傾向はMBCで最も目立つ。大ヒットドラマ『私の名前はキム・サムスン』の放送以降、『秘密男女』や『裸足の青春』には必ず平凡な庶民層の若い男女が登場する。

 MBCで8日スタートするドラマ『結婚しましょう』も平凡な結婚の年頃を迎えた女性たちの話しを取り上げている。最近放送されたドラマでは『新入社員』や『頑張れグムスン』にもすでにこうした流れがあった。

 これについてMBCドラマ局のキム・サヒョン氏は「庶民層の話しが多く登場するのは、ある戦略的判断があったというより、監督や企画者が持っている性向だと言える。ドラマの背景がどこかということより、それをどう料理するかがカギとなるのでは」と語った。


 『結婚しましょう』の面々を見れば、ヒロインのホン・ナヨン(カン・ソンヨン)は33歳の広告代理店課長、男性主人公のチョン・ジェウォン(ユン・ダフン)は37歳の輸入自動車会社の営業課長として登場する。ナヨンは必ず結婚して幸せになるという信念を持ったオールドミス。しかし、彼女の目の前に結婚、出産、育児といった現実的な恐怖が迫ってくる。一方、頑是無い中年貴族のジェウォンは自分が勤める自動車会社の試乗車を乗り回し、女性を追い掛け回すナンパ男だ。

 二人のことだけを見てもキャラクターのリアリティーが過去に比べてずっと強まっているのが最近の流れ。しかし、現実を扱っているドラマはファンタジーに欠けるという短所を持っている。結局これをどうクリアするかに成功がかかっている。

 『私の名前はキム・サムスン』はこれをコミカルに描いて乗り越えたが、MBC自らも今度のドラマを「明朗家族活劇」と位置づけているだけに、『…サムスン』よりもさらに自由になる必要がありそうだ。今年『…サムスン』で大成功を収めたMBC ドラマが、再びどんな進化を経て成長するかに期待が集まっている。

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