焚き火であぶる「ウナギの踊り焼き」 残酷・・・でも美味しい


 「食道楽は残酷で、時に猟奇的ですらある」

 釜山(プサン)のグルメの間では知る人ぞ知る「焚き火ウナギ」を見ると、その言葉をどうしても思い出す。

 ウナギ3~4匹を焚き木の上の網に乗せる。ウナギたちが何が起こったのか分からないうちに、焚き木に火をつける。焚き木からは一瞬で火が燃え上がり、ウナギたちは熱さに体をくねらせる。

 そして炭のように真っ黒に焦げたウナギをそのまま顧客のテーブルに出す。軍手をはめた手で頭と尻尾をつかみ、皮をはがす。中から出てきた白い身をひと口大に切り、ごま油や塩をつけて食べるのだ。

 ウナギに対する申し訳なさを感じるのもつかの間、そんな気持ちを忘れるほどの美味しさが口の中に広がる。香ばしい身がとろけるようで、生臭さや脂っこさもほかのウナギ料理に比べるとはるかに少ない。煙のために燻製効果も出ているようだ。

 釜山・海雲台(ヘウンデ)から松停(ソンジョン)を過ぎたところにある機張(キジャン)から蔚州(ウルジュ)郡・西生(ソセン)面までの海岸地域がこの「たき火ウナギ」が食べられる地域だ。この地域の海岸通りには「たき火ウナギ」を食べさせる店があちこちに並んでいる。

 1キログラムに2万5000ウォン~3万ウォン。2キログラムもあれば大人3~4人が十分食べられる。西生面・シンアム里にある「キムヤンジプ」(052-239-5539)が有名。

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