釜山国際映画祭チケットがオークションで高額取引


 釜山(プサン)国際映画祭(PIFF)の開幕(10月6日)を一週間後に控え、オープニング・クロージング作品のチケットが通常の10倍以上になる10万ウォンで取引されるなど、チケット争奪戦が繰り広げられている。

 特にインターネットオークションや闇チケットに観客が殺到し、話題作を中心に価格が上昇してチケットの入手が困難になっている。

 27日、PIFF執行委員会が集計した統計によれば、この日の午後までに有料上映631回のうち250回以上が売り切れたことが分かった。チケットの前売りを始めた23日の一日だけでオープニングの『スリー・タイムズ』など20作品が完売したのをはじめ、『サンデーソウル』の4回が売り切れるなど、80作品が上映回数1回以上の売り切れを記録した。昨年、チケット前売りの初日に1本のみが完売したことに比べれば、異常な売れ行きと言える。

 こうして前売りチケットが完売になるとオープニング・クロージングと国内外のスターが出演した話題作を中心に闇チケットが出回っている。チケットを売る側は最高で10倍もの金額を提示してくるという。通常1万ウォンのオープニング・クロージング作品の闇チケットは、1枚当たり最高10万ウォンにも達し、平均5万~6万ウォンで取引されている。5000ウォンの一般上映作のチケットも4万~5万ウォンで取引されている。

 またインターネットオークションサイトの「オークション」ではPIFF入場券関連の出品数が30件を超え、オープニング・クロージング作品の4枚セットチケットが20万ウォン、韓流スターペ・ヨンジュン主演『四月の雪』の4枚組チケットが12万ウォンなどで入札され、今も価格が上昇している。

 そうした中、26日午後10時53分頃、PIFFホームページの掲示板に「あるダフ屋の告解」というタイトルの書き込みがされ、「オープニング・クロージング作品のチケット4枚をオークションに出品して約14万ウォンの差益を得たことを反省している。落札された人に残金を同封して送る」という告白も寄せられた。

 映画祭ホームページのチケット交換掲示板にもチケットを求めたり、交換を希望する書き込みが23日からの4日間だけで800件近くが寄せられ、自由掲示板にもチケット関連の書き込みが殺到している。

 PIFFのキム・ジソクプログラマーは「昨年にも闇チケットはあったが、ネットオークションにまで出品されるのは初めて。関心や人気が高まった証しとも取れるが、個人の利益のみを追求する人たちのために、映画を楽しもうとする人々が被害を受けていて残念」と話した。

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