ペ・ヨンジュンの出演で話題になった映画『四月の雪』が17日、日本の400スクリーンで公開され、初日だけで15万人の観客を動員して30億円の興収が予想されるなど大ヒットの兆しを見せている。
連日メディアでは驚異的な興行成績が伝えられ、「『冬のソナタ』の陰から脱しにくい」というのが映画自体に対する現地記者や映画評論家の評価だ。
8月30日に東京国際フォーラムで開かれた試写会に出席した某映画評論家は「『冬のソナタ』のパロディーという印象を拭い去ることが出来なかった。『冬ソナ』ファンのために意図されたシーンでは笑いがこぼれた。あえてそんなことをする必要があったのか」と問い返した。
この映画評論家をはじめ映画誌や大衆誌の記者の多くが同じ反応を見せた。 これらは映画『四月の雪』が『冬のソナタ』を異常なまでに意識した作品だと指摘した。
これらが『冬のソナタ』の陰と指摘する共通部分はペ・ヨンジュンのヘアスタイルやキャラクター、劇中インス(ペ・ヨンジュン)が好きな季節を問うソヨン(ソン・イェジン)の質問に「冬」と答えるシーン、雪で遊ぶシーンなどだ。
某大衆誌の記者は「ペ・ヨンジュンが好きな季節は冬だと言うシーンでは多くの人が笑い、雪を丸めた時は手で壊すだろう(『冬のソナタ』の一場面) とひそひそと話し始めた」と試写会場の様子を伝えた。
また、「すでに日本国内でペ・ヨンジュンのファンは固定されている。彼女たちはどんな作品でどんな演技をしても消費する準備が整っている。彼女たちをもっと満足させるより、普遍的な観客のために完成度をもっと高めなければならなかった」と指摘した。
しかし、こうした指摘をした日本の記者のすべてが出演者たちの演技と映画の興行性には高い点数を与えた。ペ・ヨンジュンの今までとは違った姿と相手女優ソン・イェジンの魅力は十分な見所だという。
日本の女性フリー記者は「ペ・ヨンジュンがあまりにも格好よく描かれている。ベッドシーンではペ・ヨンジュンの体が普通の人には想像しにくいほど完壁で、むしろ感情移入するのが大変だった」と語った。
某誌の女性記者も「ペ・ヨンジュンのファンは試写会の後、感動した様子だった。興行的には何ら問題はない」と伝えた。
また「前売りで15万枚が売れたのは驚異的な記録だ。ペ・ヨンジュンのファン層である40代以上の女性はもちろん、『八月のクリスマス』などホ・ジュノ監督の作品が好きな若い男性客もかなりの数を劇場に呼び込むことが出来るのでは」と語った。
一方、一部の記者は劇中の設定が観客の感情移入を邪魔するという指摘をした。 日本の観客はペ・ヨンジュンの映画を実際の人物と置き換えて見るので、これを考慮しなければならないという。
某民放局のプロデューサーは「ペ・ヨンジュンとソン・イェジンの年の差があって恋人同士として似合わない。人妻として不倫を演じるにはあまりにも幼すぎないか」と言い、「ペ・ヨンジュンのファンはチェ・ジウのように年が近い女優が相手役を演じることを願っているのでは」と語った。
また他の大衆誌の記者も「日本では妻の不倫に気付かなければ、どこか頼りない男性と思われる。ペ・ヨンジュンがそんな役を演じること自体が当てはまらず、実際の劇中でも完璧な姿なので筋書きと、どうも合わない」と指摘した。
一方、この日の試写会に参加したペ・ヨンジュンのファンは専ら「ペ・ヨンジュンが格好いい」と映画に満足の様子だった。
大阪から来た女性は「ペ・ヨンジュンはやっぱり格好良くて演技が上手。『冬のソナタ』を連想させるシーンが多くて私たちに気を使っているという印象を受けた」と語った。
50代の女性ファンも「ついにペ・ヨンジュンの映画が観られて嬉しい。DVDも必ず買いたい。ペ・ヨンジュンが思ったより多く登場しなかったので残念だった」と語った。
また「ペ・ヨンジュンの相手役にソン・イェジンは似合わないみたい。ペ・ヨンジュンはチェ・ジウ、ソン・イェジンはチョン・ウソンと似合う」と意見を語った。