リュ・シウォン主演ドラマ『ウェディング』 宮崎ロケこぼれ話


 韓国KBSチャネル2で9月12,13日に第5・6話が放映されたドラマ『ウェディング』は、主人公のリュ・シウォンとチャン・ナラが日本宮崎で新婚旅行を楽しむシーンに視聴者の関心が集まった。

 ところで、なぜこの2人は宮崎へ新婚旅行に行くことになったのだろうか?『ウェディング』宮崎ロケの裏には、地元宮崎県の積極的な誘致活動があった。ドラマ撮影誘致にあたったみやざき観光コンベンション協会の野村秀雄常務理事と田爪広志観光推進局誘致部長に話を聞いた。

―今回なぜ宮崎でドラマ撮影が行われたのか?
 百済伝説で全国的に有名な南郷村をはじめ、宮崎県はもともと韓国とは長い交流関係にある。3年前にアシアナ航空のソウル-宮崎便が就航し、一層結び付きが強くなった。宮崎県は2年前にソウルに事務所を構え、観光客誘致のためドラマや映画の撮影誘致など積極的に広報活動を行ってきた。先方からは今年6月にお話を頂き、7月にロケ地の下見、8月末に撮影という形になった。当初ドラマの脚本ではパリに新婚旅行に行くことを念頭にして書かれたとのこと。それが素晴しい自然にあふれる宮崎に変更になったと聞いている。

―具体的にはどのような撮影協力が行われたのか?
 県側は撮影現場ごとにサポートチームを派遣し、現場の整理や警備にあたった。民間では、宮崎交通がロケバスの手配、シーガイアが宿所を提供するなど、官民一体の協力体制がとられた。ドラマは韓国人はもちろん日本のファンも見るので、長期的な観点から見ると非常にいい投資だと思う。

―撮影現場にファンが殺到したと報じられたが、県側はロケ地を公表したのか?
 マスコミにのみ公表し、一般には知らせなかった。それでも青島パームビーチホテルとサンメッセ日南には多くのファンが詰め掛けていた。ファンたちの情報収集力には本当に驚かされた。

―撮影の際、なぜ一般の見学が許されたのか?
 ファンが大挙して押しかけたため、撮影に支障をきたすと思われた。撮影スタッフと相談し、撮影見学の承諾を得た。「撮影中に写真を撮らない、音を出さない、動かない」ということを条件にファンらに撮影現場を開放した。撮影中はみな素直に指示に従い、大きな混乱はなかった。

―なぜ日南海岸ロケがとりやめになったのか?
 リュ・シウォンにサインを求めるファンが、車を路上に止めたままロケバスに向かってサインを求め大混乱。片道1車線の道はすぐに大渋滞になった。当日リュ・シウォンとチャン・ナラは、宮崎随一の景勝地として名高い日南海岸をドライブするシーンを撮影する予定であったが、撮影スタッフはロケ地の変更を余儀なくされた。

―韓流スターリュ・シウォンの印象は?
 リュ・シウォンは、移動の車に乗るとすぐにカーテンを開け、室内灯をつけた。写真を撮るファンに最後まで手を振る彼の姿にプロ意識を感じた。

―今後の抱負は?
 今年度中にフィルムコミッションの立ち上げを目標に努力している。警察に道路の使用許可を求める際調整に当たり、県民にはエキストラを募るなど、宮崎ならではのフィルムコミッションの育成を目指している。

 ドラマ『ウェディング』は最近朝鮮日報日本語版で実施した「一番見たい最新韓国ドラマ」投票で1位に選ばれている。

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