秋夕の代表料理・・・「ソンピョン」作りに挑戦してみる?

 秋夕(チュソク、韓国の旧盆)に欠かせない料理のひとつに「ソンピョン」がある。最も代表的な秋夕のごちそうのひとつだ。

 ソンピョンを作るためにはまずコメを長時間水に浸す。一晩前から浸しておくと、コメを粉にする時により細かくなり、よりなめらかなソンピョンが完成する。水に浸しておいたコメは餅屋に持って行き、粉にしてもらう。

 粉にしたコメを練ってソンピョンの生地を作るが、もち米と違い粘り気が少ないため、熱い水を加えながら練らなければならない。水っぽくならないように注意が必要。粉1カップに大さじ4杯程度の熱湯が適量だ。

 失敗しないためには、まず大さじ3杯程度を入れた後、固さを見て少しずつ加えながら練っていくのがいいだろう。少し水っぽいかなという程度が美味しく仕上がる。練る時間が長ければ長い程、弾力が出てくるため、手の平の真ん中に力を入れ、できるだけ長い時間練るのが秘訣。

 ヨモギを煮るか蒸して細かく切ってこれに加えると緑色のソンピョンを作ることもできる。ヨモギから水分が出てくるため、水加減には注意すること。黄色にしたければクチナシの実を水に浸し、その水を使って生地を練り、ピンクにしたければフダンソウの汁を加える。

 生地が完成したら、ビニールや濡れたふきんに包んで乾かないようにしておく。

 次は中身(具)。ソンピョンの中には枝豆を入れたり、栗を細かく切って入れる。甘いソンピョンが好きな人は、ゴマに蜂蜜を交ぜたもの(隠し味に塩少々)を入れても美味しい。

 生地を適当量手に取り、柔らかくなるようもんだ後、中央に親指で穴をつくり、そこに自分の好きな中身(具)を入れる。中身が出てこないように回りをぎゅっと押し、半月の形にすれば完成。あとは蒸し器に入れて30分間蒸すだけ。

 蒸す時は松葉を下に敷き、ソンピョンが蒸し器につかないようにする。蒸し器の中で水滴がソンピョンを濡らすことのないよう、蒸し器の上に濡れたふきんをかけておくのを忘れずに。

 最後に蒸し上がったソンピョンを冷水に入れ、松葉を取り除いた後、ごま油を軽く塗れば美味しいソンピョンの完成だ。

 家族が集まり、積もる話をしながら、楽しくソンピョンを作るのも秋夕の楽しみのひとつである。

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