チャン・ドンゴン主演『タイフーン』、韓国映画史上初の国情院ロケ


 映画『タイフーン』(監督クァク・キョンテク、制作ジニサフィルム)のキム・ガプスとパク・チャニョンが韓国映画史上初めて国家情報院(国情院)で撮影を行った。

 14日、ソウル市セゴクドン(細谷洞)の国情院本館で、国家情報院長として登場する俳優パク・チャニョンと外事局チーム長として登場するキム・ガプスが車に乗って国情院本館の前に降りて建物内に入って行くシーンを撮影した。

 国情院側は「すでにテレビニュースなどを通じて公開された部分ではあるが、建物の素材自体も国家機密であるため、庁舍での撮影可否をめぐって何度もの交渉を行い、国民の情報機関として『開かれた国家情報院』を見せるという主旨で保安に抵触しない制限された範囲内で院内を公開した」と説明した。

 続けて「国情院の広報映像や報道用写真以外には公開を承諾しなかった当院が映画というメディアを通じて国民に少しでも身近なイメージを与えるために撮影を許可した」と付け加えた。

 『タイフーン』のメガホンを取ったクァク・キョンテク監督は「世界で通用する映画を目指すには場面ごとにセットでは撮影することが出来ないリアリティーが必要だった。撮影の準備段階から国家情報院に協力を要請して撮影をすることになった。国情院の全面的な協力が韓国映画の競争力強化につながるだろう」と語った。

 チャン・ドンゴン(張東健)、イ・ジョンジェ(李政宰)、イ・ミヨン(李美妍)主演の『タイフーン』は、南北から捨てられ韓半島でテロを起こそうとする海賊(チャン・ドンゴン)とこれを阻止しようとする特殊要員(イ・ジョンジェ)の対決を描いた映画。12月に公開予定。

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