朝鮮時代の街並みをそのまま再現・・・慶北・栄州「ソンビ村」


 慶尚(キョンサン)北道・栄州(ヨンジュ)市・順興(スンフン)面・青丘(チョング)里・紹修書院(ソスソウォン)の隣にある「ソンビ村」は朝鮮時代の両班(ヤンバン、昔の特権階級)と平民の生活を体験できる場所。

 ソンビ村は1万7400坪余の敷地に、栄州地域に散在していた古い家や寺、城隍堂(ソンファンダン)などをそのまま移し、7年あまりかけて朝鮮時代の部落を原型通りに再現した。

 大きな瓦ぶきの家や小ぢんまりした藁ぶきの家など12の家、講学堂(カンハクダン)という朝鮮家屋、寺、楼閣、番小屋、市場など40余の昔の建物があちこちに散在している。




 観光客が泊まる家は、栄州の代表的な旧家屋を考証と実測によって全く同じに再現した建物だ。家の内外には実際に人が住んでいるかのように、本物の昔の家具や陶磁器をはじめ、農機具などが置かれており、昔の人々の生活の様子がひと目で分かるようになっている。

 本を読むソンビ(学識のある人々)、カヤグム(弦楽器の一種)を演奏するソンビ、刺繍をする女性など、両班家庭の生活の様子が人形で再現されている。

 ソンビ村の旅の一番の魅力は、様々な伝統体験ができること。古い家屋の中で一晩泊まり、農業を体験し、伝統の礼節やソンビの精神、漢文など、ソンビたちの当時の日常を丸ごと体験できることだ。

 また、常設プログラムとして昔の民俗遊びを楽しめることをはじめ、昔の文化体験にも挑戦出来る。

 昔の市場の様子を再現したチョジャッ通りでは、実際に並んだ露店で買い物をすることができ、伝統料理を楽しめる飲食店、お土産屋などがある。

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