「シンドンはノ・ムヒョン(盧武鉉)大統領とノ・フェチャン(魯会燦)議員を足して割ったような人物」(シンドン役を演じるソン・チャンミン)
SBS ドラマ『薯童謡』、映画『刑事Duelist』などブラウン管とスクリーンでフュージョン時代劇ブームが巻き起こっている中、またもう一つの時代劇がお茶の間に登場する。今度の舞台は高麗時代だ。
『第5共和国』の後続として24日午後9時40分からスタートするMBCテレビの週末ドラマ『シンドン』は高麗後期、貧しい師備の息子に生まれ王の摂政も務めたシンドンの話を取り上げる。
シンドンに対する歴史的解釈は両極端に分けられる。逆謀を図った妖僧のため卑下する人もいれば、傾きかけた高麗を再び立て直そうと改革したという評価もある。制作陣は「シンドンに対するあらゆる評価を越え、人間シンドンの姿を描き出すことがドラマの核心」と説明した。
主人公シンドンを中心に恭愍王と魯国姫が繰り広げる欲望、愛、裏切り、挫折が劇を展開させる主なストーリー。時代劇が持つ歴史的な深みや重みを失わずに軽快なフュージョンのテンポを融合させる予定だ。このため歴史教科書の断面化した人物ではなく、歴史的転機という混乱の時代を生きた人物たちの人間的な面を立体的に描くことに重点を置いた。
シンドン役にはソン・チャンミンがキャスティングされた。時代劇初挑戦となるソン・チャンミンは13日、ヨンイン(龍仁)のオープンセットで行われた制作発表会で「歴史的にシンドンの否定的な面が多く目立っているが、今回の作品を通じてシンドンという人物を再評価する機会になるよう最善を尽くしたい」と語った。ソン・チャンミンが評価するシンドンは改革性の強い人物。チョン・ボソクが恭愍王を演じ、ソ・ジエが魯国姫と般若の一人二役を演じる。
ドラマ『シンドン』はMBCが今年の10大企画の一つに選び、野心的に準備を進めてきた作品。MBCのチェ・ムンスン(崔文洵)社長は「上半期の代表的ドラマが『私の名前はキム・サムスン』だったとすれば、下半期は『シンドン』が代表的ヒットドラマになるだろう」と強い自信を語った。
MBCはドラマロケのためにヨンイン市と共に110億ウォンを共同出資、同市内にオープンセットを建設した。オープンセットには高麗後期の恭愍王在位期間に望月台と呼ばれた王宮や寺、ケソン(開城)の民家などが再現されている。MBCとヨンイン市はドラマ終了後、オープンセットをテーマパークとして運営する予定だ。