韓国ドラマは台湾で人気だが、映画は今ひとつヒットしない。これは家庭の主婦が韓流の主なファンだからというユニークな分析結果が出た。
アジア文化交流財団の台湾通信員として活動する台湾の韓流関連月刊誌 『Boom』のイム・ジョングィ編集長は最近、通信員レポートで韓国映画の興行不振をテーマに扱った。
イム編集長は「今までに台湾で13本の韓国映画が公開されたが、1本たりとも35万台湾ドル(約1100万ウォン)の収益を超えたことはない。韓国映画が韓国本土やヨーロッパでは好評だが、台湾では意外に苦戦を強いられている」と説明した。
7月にイ・ビョンホンが『甘い人生』をPRするために台湾を訪れ、メディアやファンから熱烈歓迎を受けたにもかかわらず、映画の収益は多くなかったというのがイム編集長の説明だ。台湾で高い人気を誇るウォンビンも『マイ・ブラザー』が公開された当時、直接台湾を訪れたが映画は24万台湾ドルの収益に止まり、興行に失敗した。
イム編集長は台湾GTV 関係者の言葉を引用して家庭の主婦ファンが圧倒的に多いという点を韓国映画の興行不振の理由として挙げた。同編集長は「韓国ドラマを見る視聴者のほとんどが主婦のため、料金を払って映画館に足を運ぶ割合が相対的に少ない」と説明した。
韓流スターの人気が台湾の映画シーンではまったくの影響力を発揮できないという事実は、映画『空き家』が台湾で公開された韓国映画で最も高い興行成績を記録している点を見ても明らかだ。
イム編集長は「台湾であまり知られていない俳優がキャスティングされたが、当時イ・スンヨン(李丞涓)の写真集が話題となり注目を集め、キム・ギドク(金基徳)監督がベネチア映画祭で監督賞を受賞して期待が高まった」と伝えた。
イム編集長はペ・ヨンジュンの高い人気にもかかわらず、彼が主演した映画『スキャンダル』は台湾で苦戦し、9日に公開されたペ・ヨンジュンの新作『四月の雪』が台湾の韓国映画不振の傾向を変えることが出来るかに注目が集まっていると付け加えた。