今年のベネチア国際映画祭のオープニングで韓国、香港、中国の合作映画として話題を集めたツイ・ハーク監督の新作『セブンソード』が韓国の観客のための「韓国バージョン」を完成させた。
12日午後、ソウル鐘路(チョンノ)のソウル劇場で開かれた『セブンソード』の初メディア試写会では8月31日にベネチア映画祭のオープニング作品として上映された時とは違う新しく編集された「韓国バージョン」が上映された。
中国公開版とも言える「ベネチアバージョン」とこの日に公開された「韓国バージョン」の最大の違いは、上映時間が約2時間30分から2時間へと大幅に減っていること。
韓国の観客が理解し難い中国の歴史や文化的な部分、7人の主人公たちのエピソードを少しずつ減らした代わりに韓国女優キム・ソヨンの出演部分を増やした。このため韓国バージョンでは奴隷に囚われた朝鮮人を演じたキム・ソヨンの比重が全体的に高まった。
キャラクターの中で最も攻撃的な剣を扱う楚昭南を演じたドニー・イェンの韓国語の台詞も注目だ。楚昭南が朝鮮から売られて来た奴隷に役が設定されているため、ドニー・イェンは韓国語の台詞をこなした。
しかし、映画に対して厳しい目を持つ韓国の観客を考慮して韓国語の台詞部分を「韓国バージョン」では韓国人による吹き替えがされた。また、吹き替えを担当した韓国人はドニー・イェンと限りなく声の似ている声優を起用したと制作会社側は説明している。
映画を輸入したタイガーピクチャーズの関係者は「韓国公開を控えて中国の制作会社との協議を経て新たに編集した。メインのストーリーには触れない範囲で韓国の観客のために編集をした」と説明した。
同関係者はまた、「米国にはまだ販売されていないが、どのバージョンで公開するか話し合っている。韓国版は中国版とは違うインターナショナルバージョンのうちの一つ」と語った。
当初、ツイ・ハーク監督が出した編集案は上映時間が4時間に達していたというのがタイガーピクチャーズ側の話し。
関係者は「原作自体が膨大だったため編集は避けられなかった。世界の興行成績の推移を見て判断するだろうが、4時間バージョンをDVD化することも検討している」と付け加えた。
『セブンソード』は29日に公開される。