キム・ジョンウンの『ルル姫』批判 ドラマ制作の構造的問題を露呈


 なぜこんな事が起ったのか?

 今回のキム・ジョンウンによるSBSドラマ『ルル姫』出演に対する心境の告白は、国内ドラマを制作する主導者に対する問題点をそのまま現わしている。

 目に余る間接広告で制作費の回収ばかりに躍起の制作会社、こうした制作会社の言いなりの放送局、一度契約すればロボットのように全エネルギーをロケに注がなければならない出演者たちの問題点がそのまま露呈した。

 『ルル姫』は当初、映画『家門の栄光』で最高のコンビを演じたチョン・ジュノ(鄭俊浩)とキム・ジョンウンが出演するというだけでヒットが確実視されていたが、回が進むごとに理解し難い展開と度を超えた間接広告によって視聴者やメディアから非難されていた。

 さらには同時間帯に崔真実(チェ・ジンシル)主演のKBSドラマ『バラ色の人生』がスタートし、視聴率も10%そこそこまで落ち込んでいた。

 「コメディなのかロマンスなのか区別がつかない」「あまりにも作為的なキャラクターだ」など、多くの非難が殺到したが、制作会社は何事もなかったように方針を変えず、放送局もただ手を拱くだけだった。

 キム・ジョンウンは「気持ちの入らない演技をするのが負担」と何度も自分の意見を主張したが、まったく受け入れられなかった。結局、毎日点滴を打ちながら徹夜の撮影にも耐えたが、無意味な演技を到底続けることが難しくなり、波紋を予想しながらもサイトにこうした書き込みをしたと思われる。

 しかし、キム・ジョンウンの性急な行動も問題だった。自分のファンであれば誰もが見ることができるファンサイトに途中降板を暗示する書き込みをしたのは、女優として軽率だったと指摘されている。

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