「メイドインジャパン」の韓流ドラマ? 


 今年6月、日本・大阪の太田房江知事が、大阪ロケーション・サービス協議会(大阪FC)の関係者を同行し、韓国を訪問した。

 「ロケーション・サービス」とは、観光客誘致のために映画やドラマのロケ地を誘致するための活動であり、韓国の映像委員会(フィルムコミッション)のような存在だ。太田知事が韓国を訪問したのは、「大阪がロケ地に適している」という地域広報のためだった。

 大阪ロケーションサービス協議会は、韓国を(ロケーション誘致のための)“今年の重点国”に指定、今春から韓国の映画制作者やロケーションコーディネーター(ロケ地仲介人)を大阪の名所に招待する広報プロジェクトも実施している。

 なぜ韓国か?

 先月26日、宮崎市リゾート施設で開かれた韓国のタレント柳時元(リュ・シウォン)の記者会見に日本の女性2300人余りが詰めかけた。日本各地からきたファンたちだ。この日の記者会見は、KBSドラマ『ウェディング』の宮崎ロケに先立ち開かれた。

 ロケは5泊6日。記者会見に集まったファンたちはこの期間、宮崎を離れなかった。もちろん、地域のあちこちを回り、観光を楽しみカネも落としていった。

 これで終わりではない。韓国で上映されたドラマが日本に輸出され、日本のお茶の間にまで届いたら、撮影地域は観光名所になり、持続的に観光客を呼び込むことになる。

 宮崎の観光業界は、「日本の視聴者たちはもちろん、宮崎の美しさが韓国のテレビに紹介されたら、韓国の観光客たちも宮崎を訪れるだろう」と一石二鳥を強調する。

 韓流ドラマの背景をメード・イン・ジャパン(made in Japan)で作り、韓流の観光波及効果を日本に逆流させようという狙いだ。日本の観光業界は、韓流ブームに乗って韓国に流れている観光費用を年間1000億円(約9300億ウォン)程度と推算している。

 韓流潰しの『嫌韓流』のような書籍が出版されたにもかかわらず、日本の韓流ブームは依然として根強い。最近日本を訪問した“ヨン様”ことペ・ヨンジュンに関する日本のテレビ局の放送時間は、米国のハリケーンの報道時間を超えたとの集計も出ている。

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