中国メディアが第62回ベネチア国際映画祭に出品した自国映画よりもイ・ヨンエ(李英愛)主演の映画『親切なグムジャさん』を熱心に報道している。
ドラマ『大長今』(日本タイトル『宮廷女官チャングムの誓い』)で中国でも人気のイ・ヨンエがベネチアのレッドカーペットに登場したことに大きな関心を寄せ、関連のニュースを相次いで伝えている。
今回のベネチア国際映画祭には『親切なグムジャさん』の他に香港の『Changhen ge』(スタンリー・クワン監督)、日本の『TAKESHIS'』(北野武監督)といったアジア3か国の作品が1本ずつコンペティション部門にノミネートされた。この他にツイ・ハーク監督の『セブンソード』、ピーター・チャン監督の『パーハップス・ラブ』がオープニングとクロージングに選ばれた。
しかし、中国メディアは自国の映画よりもベネチアに登場したイ・ヨンエや『親切なグムジャさん』に関連したニュースを詳しく伝えるなど、異例の関心を見せている。
中国の青年報などの各紙は「チャングムが複数の女性に変身した」とイ・ヨンエのベネチア映画祭でのインタビューなどを詳しく伝えた。
中国最大のポータルサイト「sina.com」やヤフー・チャイナなども韓服を着てパク・チャヌク(朴賛郁)監督と共にレッドカーペットに登場したイ・ヨンエの姿を大きく伝えた。
一方、ドラマ『大長今』が1日から、中国の湖南衛星テレビを通じて中国全土で放送され始め、イ・ヨンエブームが再び起こるものと見られる。
中国のゴールデンタイムより遅い午後10時から放送され、ドラマ開始30分後にはCMが流れるにも関わらず、『大長今』の初回放送は同時間台ドラマ視聴率の2倍に上る8.6%の視聴率を記録した。