ソウル近郊にはドラマや映画の感動をもう一度味わうことが出来る「思い出の名所」がある。週末に家族揃ってドラマロケ地を訪れてみてはどうか。
▲チャングムとタイムスリップする水刺間(スラッカン)
京畿道(キョンギド) 楊州(ヤンジュ)市にある『大長今テーマパーク』は空前のヒットを記録したドラマ『大長今』(日本タイトル『宮廷女官チャングムの誓い』)の撮影セット。2000坪あまりの敷地に200余りの伝統家屋が建ち並ぶ。中国、台湾、日本、東南アジアからの韓流観光客が絶えず訪れる場所だ。
入口でチャングムを演じたイ・ヨンエ(李英愛)と子役のチャングムを演じたチョ・ジョンウンら出演者たちの手形モニュメントが来場者を出迎える。「宮廷の門」の中に入れば例の主題歌が聞こえてくる。内人選抜競演大会、最高尚宮御選競演大会などのシーンを撮影した大殿、尚宮処所にある台所にあたる退膳間、義禁府の取調の場として使われた客舎、待令熟手が宴会料理を準備したシーンで登場した司饔院などが建てられている。
王の食事を用意する水刺間にはドラマに登場した料理が模型で展示されている。ドラマセットのあちこちにある大型モニターからは『大長今』の主要シーンが流されている。待令熟手カン・ドックの酒造場、陶磁器や小盤が並ぶ商店、古びた藁葺き屋根を身近に感じることが出来る。
赤い袞龍袍(王の服)を着て記念撮影(5000ウォン)をすることも出来る。韓紙の伝統工芸体験も人気だ。韓方診療所は日曜日ごとに無料診療を行う。入場料は大人5000ウォン、子ども(5~13歳)3000ウォン。年中無休。問い合わせ(031)849-5030。
▲北漢江沿いの森の中にある「シネマ天国」
南楊州(ナムヤンジュ)市・鳥安面(チョアンミョン)にある南揚州総合撮影所はアジア最大の映画撮影所だ。林権澤(イム・グォンテク)監督の『酔画仙』を撮影した民俗村のセットは19世紀末のソウル鐘路(チョンノ)の姿をそのまま再現している。
両班の村、中人の村、妓生の家、商店、酒場など、瓦の家や藁葺きの家60軒余りがリアルに再現されている。板門店、板門閣、会談所などを実物とまったく同じに造った『JSA』のオープンセットは、まるで現場にいるような緊張感が漂っている。
室内観覧施設の映画文化館、映画原理体験館、衣装・小物室も要チェックだ。
入場料は大人3000ウォン、中・高校生2500ウォン、子ども2000ウォン。休館日は毎週月曜日。問い合わせはホームページ(nsc.kofic.or.kr)、または電話(031)579-0605まで。
また、近くにある茶山(ダサン)丁若鏞(チョン・ヤギョン)の生家も訪れておきたい。雲吉(ウンギル)山の裾の水鍾(スジョン)寺は両水里(ヤンスリ)が一望できる名所。 南楊州市が最近、ファド下水処理場に建設した61メートルある人工滝も見所だ。