ペ・ヨンジュン「愛を裏切った人への復讐は無関心」


 ペ・ヨンジュンが映画『外出』(以下『四月の雪』)のPRのため、1日、東京都内で記者会見を開いた。

 今月17日の日本公開を控えて開かれたこの日の記者会見場には、テレビカメラ90台をはじめ、800人余の報道陣が詰め掛け、ペ・ヨンジュンと映画『四月の雪』への高い関心を示した。

 ペ・ヨンジュンは「いつも一人で来ていたが、今回は許秦豪(ホ・ジノ)監督、孫芸珍(ソン・イェジン)さんと一緒に来られてとても嬉しい」とし、「何回もお会いしている方々のお顔が見える」と報道陣にあいさつした。

 以下はペ・ヨンジュンの一問一答。

▲「インスは熱情的な愛の経験のない人」

 「インスは肉体的にも精神的にも健康で、堅い人物だが、熱情的な愛をした経験のない人なのだろうと思った。これまでとは違って、人物を形象化するのではなく、私自らがその人物となり、感情を感じながら演技をした。だから、なおさら辛かった。その状況を経験し、感じていること自体、とても辛いことだった」

 映画『四月の雪』で、妻の不倫の事実を知り、自分も同じような状況に直面、苦しむインスを演じたペ・ヨンジュンは、主人公の苦しみを自分が直接感じる過程がとても辛かったと話した。



▲ソン・イェジンとの共演 「これまでの中で一番楽しかった」

 ペ・ヨンジュンは共演した女優、孫芸珍(ソン・イェジン)について、「いつも楽しく仕事をしてきたが、今回はその人物に成りすまし、表現しなければならなかったため、相手役との呼吸がこの上なく重要だった」とし、「気配りのいいソン・イェジンさんとの共演は、これまでの中で一番楽しかった」と話した。

▲「愛を裏切った人への復讐は無関心」

 映画の中で、妻の不倫の事実を知り、ソヨン(ソン・イェジン扮す)と一緒に酒を飲みながら「復讐する」と言い出すインス。日本の記者が「復讐」について質問した。

 「インスは妻の裏切りが愛よりも、信頼に対する裏切りだと感じた。責任感のある健全な人物であるだけに、妻が意識を取り戻した時、複雑な感情だったと思う。悲しみや苦しみ、(ソヨンへの)惹かれる感情など…。

 (セリフは)本当に裏切りへの復讐をしたいというより、ただ、冗談ぽっく言ってみただけだと思う。映画では、矛盾した感情を経験しながら、復讐と怒りが相手の裏切り、愛、人生への理解へと変わっていく。しかし、私の考える愛の裏切りへの復讐は…、無関心ではなかろうか」



▲イベント会場での日本語でのあいさつ 「上手ではないがファンのために努力した」

 8月31日、「さいたまスーパーアリーナ」で開かれた『四月の雪』公開記念イベントで、ペ・ヨンジュンは日本語で長いあいさつをした。これについて、ペ・ヨンジュンは、「日本語をそんなには勉強できなかった。昨日は家族(ファン)に自分の努力をお見せしたく、準備した」と話した。

▲「これまで、自分の中に閉じ込められていた」

 「『四月の雪』を通じて、愛やいろんなものには、多数の形が存在することを知った。これまで私は自分の中に閉じ込められていたようだ。正解を一人で設定し、これが正しいのだと思い生きてきたが、作品を終えてからは、愛や人生について理解の幅が深まった。映画が私を成熟させた」と話した。

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