山の中で懐石料理に舌鼓・・・茶室のある日本料理店「サガクハヌル」


 山の中の道を進むと瓦ぶきの家が建っている。よく見ると、作りが少々変わっていることに気がつく。軒が短く、軒の線も朝鮮式のなめらかな曲線ではなく鋭い直線だ。店の主人が知り合いの日本人建築家に頼み、すべての材料を日本から空輸して作ったものだという。この不思議な雰囲気を持つ家は、山の中で懐石料理が食べられ、茶道も体験できるという珍しい日本料理店だ。

 中に入ってみるとさらに仰天する。床には畳が敷かれており、目に付くあちこちに金粉で絵が描かれた瓦が飾ってある。「美しい」としか表現のしようがない。


 メニューもまた普通の日本料理店とは少々違っている。日本で食べるのと全く同じすき焼きが食べられるからだ。最初に肉を焼き、最後はうどんでしめるというやり方。シコシコしたコクのあるうどんは日本から空輸した材料を使って作ったもの。1人分2万5000ウォン。

 この店の一番の自慢は「懐石料理」。大切なお客様を茶道でもてなす前に食べる料理だという。前菜(蟹肉、あわび、刺身)、鍋(エビ団子)、メイン料理(牛ステーキ、ゴマソースのタコサラダ)、食事(ホタテのバター焼き、豆料理)とデザートで構成されている。


 値段は4万8000ウォン。6万ウォンのコースではより本格的な日本の茶道も体験できる。昼に1組、夜に1組だけを受け付けている。食事ではなく軽くお茶を飲みたいという人のために、様々な韓国茶も用意されている。

 四季折々の花の咲いた庭園と山の景色を見ながら、美しい部屋で食事を楽しむことができるのも大きな魅力だ。(031)774-3670, www.sagakhanul.com

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