アニメの巨匠宮崎駿監督に名誉金獅子賞 ベネチア映画祭


 宮崎駿、ツイ・ハーク(徐克)、アン・リー(李安)、ジョージ・クルーニー、朴賛郁(パク・チャンウク)…そして、グウィネス・パルトロウ、マット・デイモン、李英愛(イ・ヨンエ)、チ・ジニ、キム・ソヨン…。今年、水の都ベネチアの9月を飾る顔ぶれだ。

 第62回ベネチア国際映画祭が、31日から来月9月10日までの11日間開催される。今年上映される長編映画は全部で54本。このうち金獅子賞をかけて競うコンペティション部門の作品は19本だ。韓国からは唯一、朴賛郁監督・李英愛主演の映画『親切なグムジャさん』が名乗りを上げている。

 ジョージ・クルーニーは、自ら演出を手がけた『Goodnight, and Good Luck』で招請された。『臥虎蔵龍(グリーンデスティニー)』、『ハルク』のアン・リー監督は『Brokeback Mountain』で、『12モンキーズ』のテリー・ギリアム監督は『ブラザーズ・グリム』(The Brothers Grimm)で金獅子賞を狙う。

 アジアからは朴賛郁監督以外に、香港のスタンリー・クワン監督の映画『Changhen Ge』のみが招待された。スペイン、アルゼンチンなどの南米映画は、1つも招待されなかった。“巨匠の作品が勢ぞろい”で注目を浴びるカンヌ国際映画祭や、“アフリカの発見”をテーマにした今年のベルリン国際映画祭に比べ、2005年のベネチア国際映画祭はどうも気が抜けた感を禁じ得ない。

 開幕作は、非コンペ部門で招待されたツイ・ハーク監督の『セブンソード』(Seven Sword)。同部門の陳可辛(ピーター・チャン)監督映画『Perhaps Love』が閉幕作となる。大衆性を考慮した選択と思われる開幕・閉幕作には、キム・ソヨンやチ・ジニといった韓国人俳優も出演する。

 アニメの巨匠宮崎駿監督は、功労賞である名誉金獅子賞を受賞する。これまでスタンリー・キューブリックやフェデリコ・フェリーニらが受賞してきたこの栄誉が、アニメ監督に与えられるのは今回が初めて。また、『ハモンハモン』などでおなじみのイタリア人女優、ステファニア・サンドレッリも共同受賞する。このほか韓国作品では、短編コンペ部門でホン・ジュンウォン監督の『ハッピーバースデー』が候補に上がった。

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