北朝鮮の国旗「人共旗」が書かれている映画のポスターが映像物等級委員会の審議で返戻されていた事実が14日明らかになった。この映画は14日開封予定の英国ダニエル・ゴードン監督の北朝鮮関連ドキュメンタリー『奇蹟のイレブン1966年北朝鮮VSイタリア戦の真実』。
この作品を輸入したトンスンアートセンター側はこの映画のポスターの上段に人共旗の絵を入れたが、先月行われた営造物等級委員会のポスター審議に通過せず、白い円と星を削除した絵に変更、8月はじめに再審査に通過した。従って最終ポスターの上段には星のない赤地に、上下に青い線だけの入った人共旗と似て非なる模様が描かれている。ポスターの中の北朝鮮選手たちの写真にも胸に人共旗がついているが、目立たないという理由で問題にはならなかった。
『奇跡のイレブン』は1966年、ロンドンワールドカップで強敵イタリアを倒し、ベスト8に進出した北朝鮮サッカーチームに関する2002年作のドキュメンタリーで、ゴードン監督が直接北朝鮮に渡り、当時の選手らにインタビューなどを行いながら撮影したことでも話題になった。
ゴードン監督は2003年、マスゲームを準備している北朝鮮の体操選手たちの日常を8か月間密着取材し撮影した『ある国(State of Mind)』で、昨年の釜山(プサン)映画祭でも大きな話題を集めた。