ヨン様だけじゃない!韓流の未来を視野に入れた超大作『太王四神記』


 『黎明の瞳』や『砂時計』を手がけた金鐘学(キム・ジョンハク)監督は最近、『太王四神記』に専念している。『太王四神記』は主人公の広開土大王役にペ・ヨンジュンがキャスティングされ、日本にDVD 版権が販売されるなどロケ開始前から多くの話題を集めている作品。

 2002年の『大望』以降は演出者としてよりは制作者としての役割に重点を置いてきた監督は、今回の作品で投資資金を集め、海外に版権を販売する事業家としての気質を遺憾無く発揮している。このドラマを通じて韓国ドラマの「産業的可能性」を新たに見出す覚悟だ。

 『太王四神記』はコンピューターグラフィック(CG)、ミニアチュア制作に30億ウォン、江原道(カンウォンド)の撮影セット建設に100億ウォンを投じるなど、全体制作費だけで250億~300億ウォンに達する大作。

 多くの大手企業が投資の意向を示しており、投資交渉も活発に行われている。日本のエイベックスがDVD 版権を得る条件で50億ウォンを投資するなど、海外からの投資も活発だ。

 金監督は現在「非常に大規模の投資交渉が行われている。先進の会計技法を取り入れるために映画『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督のプロダクションマネージャーを迎え入れた」と語った。



 投資家たちを安心させるために「どんぶり勘定式」の制作方式から脱却して本格的な映像産業としての定着を図る構えだ。特に現在、海外のメジャー映画会社と進めている配給交渉が実現した場合、世界数十か国で同時に放送される初の韓国ドラマが誕生することになる。

 出演者たちの出演料はどの程度なのか?金監督は「俳優も能力や影響力に相当する額を受け取らなければならない」という立場だ。徹底的な市場主義者の論理だが、「日本で一本のドラマがヒットしたからと本業そっちのけのまま日本での活動に熱をあげる姿は決して見た目がいいものではない」と一部の韓流スターに対して苦言を呈した。

 金監督は一部で50億ウォンとも伝えられたペ・ヨンジュンの出演料については「出演料の他にインセンティブもあり、恐らくそういったことも含めて噂が立ったようだ。金銭的なことよりも作品に満足して出演を決めた」と語った。

 ドラマは計24話で、檀君神話や高句麗の建国説話を扱った1~2話では解慕漱と朱蒙、3~4話では広開土大王の幼少時代を扱う。ペ・ヨンジュンは解慕漱、朱蒙、広開土大王の1人3役を演じる。

 最近、崔民秀(チェ・ミンス)がヨン・ガリョ役に、チョン・ジニョンが四神の頭目ヒョンゴ役にキャスティングされた。 来年6月までに撮影を終え、9月頃から放送される予定だ。事前制作され、放送される局はまだ決まっていない。

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