日本人シェフが織りなす美しい多国籍料理の数々

 ソウル・清潭(チョンダム)洞のファッション通りにこの店はある。「TANI」(www.tani.co.kr)という名のこの店は韓国では珍しい多国籍料理のレストランだ。

 同じメニューはほとんどない。その時々によってシェフの気の向くままメニューを決める。韓国料理なのか日本料理なのかも定かではなく、中華料理の味もする。しかし一見はフランス料理風だ。厨房に立つ4人の料理人は全員が日本人。1日50種類以上の料理はこの料理人によって作られる。

 別名「フレンチ巻きカクテル」(写真)を食べてみればこの店の特徴が分かるだろう。この料理の元々の名前は「喜び」という意味の「アミューズ」。オードブルのひとつだ。主な材料は中国から取り寄せた鴨のささみ。キュウリとレタスなどの野菜にイクラなどをのせた後、酸っぱいドレッシングをかける。材料的には日本料理の「太巻き」を連想させるが、これらをご飯と海苔で巻く代わりに、マティーニのグラスに盛る。

 主な材料と野菜、ソースのドレッシングは毎日変わる。ワインやシャンパンとの相性を良くするためだ。「TANI」はワイン300種類、シャンパン30種類が揃ったお洒落なバーでもある。(02)3446-5282

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