イ・ヨンエ主演『親切なグムジャさん』試写会に2000人


 下半期最大の期待作『親切なグムジャさん』が18日午後2時、記者・配給試写会で初公開された。

 朴賛郁(パク・ チャヌク)監督の「復讐3部作完結版」として関心を集めた『親切なグムジャさん』は、『宮廷女官チャングムの誓い』で韓流スターになった李英愛(イ・ヨンエ)を「復讐の化身」にして中華圏でも関心が高い作品。

 シネマコンプレックス龍山(ヨンサン)CGVの5館を借りて行われた前例のない試写会の規模だけを見てもメディアの関心の高さがうかがえた。


 30~40分前から集まった国内外の取材陣で2000席近くの座席がすべて埋まり、座席を確保出来なかった人で入口付近は混乱、約100人が階段に座ったり立ち見をして映画を鑑賞した。朴監督をはじめ主演の李英愛は各館を回って舞台あいさつをした。

 『親切なグムジャさん』はペク先生(崔岷植(チェ・ ミンシク)扮す)のために二十歳の時から13年間、獄中生活を余儀なくされたイ・グムジャ(李英愛扮す)が出所後に復讐するサスペンス。

 朴賛郁監督の前作『復讐者に憐れみを』や『オールド・ボーイ』と同じく復讐がテーマだが、映画の雰囲気はまったく異なる。(宋康昊(ソン・ガンホ)、申河均(シン・ ハギュン)、崔岷植ら前作の俳優たちもゲスト出演した)


 声優のナレーションで説明されるこの映画は「復讐シリーズ」の結末となる一つの寓話のように見える。イ・グムジャは『復讐者に憐れみを』のドンジン(宋康昊扮す)よりは優雅に、『オールド・ボーイ』のイ・ウジン(劉智泰(ユ・ジテ)扮す)よりは早く復讐に入る。朴監督はこの映画を通じて「償いとしての復讐」を描きたかったと話した。しかし、その方式に対しては賛否が予想される。

 この映画で以前には見られなかった冷徹なキャラクターを演じた李英愛は「女優としていろいろな作品に挑戦してみたいと思っていた時に出演を決めた作品」と話した。

李自妍(イ・ジャヨン)記者 achim@chosun.com
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