パク・チャヌク監督が語る映画『親切なグムジャさん』誕生話

 朴賛郁(パク・チャヌク)監督が18日、ソウル市内のシネマコンプレックスチェーン龍山(ヨンサン)CGV11で開かれた映画『親切なグムジャさん』の記者試写会を控え、「グムジャさんビギンズ」という文章を通じて今回の映画の発想について公開した。

 朴賛郁監督は「次の作品を決める際に先ず適用する基準は最近作との関係。関連性の側面から『復讐3部作』の第一弾となった映画『復讐は我がもの』(『復讐者に憐れみを』)は韓半島の分断を素材にした『JSA』に続き、韓国内の階級問題を扱おうという考えから始まった」と語り出した。

 続けて「このため、この2本は一つの対を成している。世の中でこれほど扱いにくい2本の映画は、互いに一種の姉妹作となるだろう」と語った。

 「映画『オールド・ボーイ』での選択基準は言うまでもなく崔岷植(チェ・ ミンシク)だった。韓国映画の歴史に永遠に記録される二人の俳優の一人(宋康昊(ソン・ガンホ))と既に相次いで二度も撮影をしてみて、私の最大の関心は残りの一人との出会いしかなかった。恐らくどんな監督でも同じだと思うが、私は原作マンガを読む前に崔岷植がキャスティングされる可能性があるというプロデューサーの言葉だけを聞いてその企画をすぐに受け入れてしまった」と語った。(中略)

 朴監督は「二人の俳優(宋康昊、崔岷植)に完全に捧げられたという点で、この2本の映画は互いに姉妹作だ。(中略)怒りと憎悪と暴力を捨てたという話をしたいが、それならばどれだけ良かったことか。実際はもう少し次元の高い怒り、高尚な憎悪、繊細な暴力を取り入れなくてはと心に決めた。遂に一種の贖罪行為としての復讐、魂の救援を模索する人間の理解、遂行される復讐劇を作ったように見せたかった。『親切なグムジャさん』はこうして誕生した」と語った。(中略)


 朴監督は続けて自分の映画が「男2女1」の人物構成を組んできたことを認め、「女性たちの内面が相対的に不十分に反映された。次の映画では女性が主人公だ。女性主人公がすべきことは男を叱ることだろう。それも、まともにと思ったと」と語った。

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