『私の名前はキム・サムスン』で女性に大人気の韓国系俳優ダニエル・ヘニー

 「私のダニエル…夫よりも気になってどうすればいいの…」「あれだけ嫌いだった英語を学びたくなりました」

 MBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』でヒジン(チョン・リョウォン)を献身的に愛する放射線科医のヘンリー・キムを演じる米国籍のダニエル・ヘニー(28)。最近、このダニエルが世代を問わず、すべての女性から絶大な支持を得ている。

 リョウォンに送ったビデオテープの主人公としてネット上で話題になった彼。 端正なマスクにソフトな微笑みだけでなく、愛らしく相手を思いやる気持ち、女性のために自分の名誉さえも捨てる勇気あるキャラクターを演じ、主人公を演じるヒョンビンにも人気は負けていない。もちろん彼の英語が異国的で神秘的な印象を与えているのは事実だ。

 ダニエルは2001年、米国でモデルデビューし、フランス、イタリア、香港、台湾などで活動した。韓国では昨年、男性化粧品「オデッセイ」の広告に登場し、全智賢(チョン・ジヒョン)と共演したデジカメCM、キム・テヒと共演したエアコンCMなどに出演し、今回『私の名前はキム・サムスン』でドラマデビューを果たした。

 既にネット上にはダニエル関連のページで溢れかえっている。彼のホームページ(www.cyworld.com/danhenney)には、毎日4000人以上のファンが殺到し、『讃耆婆郎歌』をパロディーした『讃ダニエル歌』まで登場している。

 自分を歌った詩を見て、どう感じただろうか?「英語に翻訳したものを聞きました。誰が私のためにこんな時間と努力をかけて作ってくれたのかと、ただただ驚くばかりで感謝するだけです。韓国で本格的に活動し始めてから3か月でここまで人気を集められるとは思いませんでした」(ダニエル)

 外見からも分かるように、ダニエルは養子縁組された韓国系の母親(クリスティーン・ヘニー)と英国系米国人の父親(フィリップ・ヘニー)を持つハーフだ。釜山(プサン)出身の母親は、幼い時に米国へ養子縁組されて韓国語はまったく話せない。ドラマに登場するヘンリー・キムの母親も同じく養子縁組された女性だ。

 助演出を務めたカン・デソン氏は「本来、ヘンリー・キムが韓国系の養子縁組された医者だったが、ダニエルの事情を聞いて母親を養子縁組された女性に設定した。劇中に登場する5色の子ども用チョゴリの話もダニエルの母親が持っているチョゴリを着た人形からモチーフを得た」と説明した。こうしてドラマの序盤からダニエルのエピソードが隠されていたのだ。

 韓国で活動を始めた時、最も喜んだのが母親だった。「韓国のドラマに出演すると言った時、母は涙を流すほど喜んでくれました。毎日のように電話をして天気はどうか、うまく演じられているのかと聞いてくれます。母は普通の韓国人と一緒で情に厚いです」

 そんな母親が近日中に韓国を訪れ、産みの親を探す計画だ。分かっていることは自分の姓が王(ワン)氏ということだけの母親が自分のルーツを探す姿は、後日テレビで放映される予定だ。

 劇中ヘンリー・キムがリョウォンから学び、どもるように吐き出した「俺は使い走りか?」という言葉も流行させている。 実際に話すダニエルの韓国語はヘンリー・キムよりも実力は一枚上だ。3か月前、韓国に来たばかりの時は韓国語がまったく話せなかったが、今では簡単な食事の注文は出来るようになった。マネージャーは「一日5時間ずつ韓国語を勉強した」とダニエルを褒める。

 ダニエルは今後、韓国を活動の拠点にするという。「どこへ行っても韓国みたいに自分の家のように感じる国はありませんでした。やはり母の国ですから、そうならざるを得ないのでしょう。

韓国語も一生懸命学んで、真の韓国人として活動したいです」

キム・ミリ記者 miri@chosun.com
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