手のひらテレビ「衛星DMB」が芸能人の新たな活動場所に

 5月から本格的にサービスが開始された「衛星DMB」が芸能人の新たな活動舞台に浮上している。地上波テレビでばかり見ている芸能人が、続々と携帯電話の画面に登場している。

 まだ初期段階のため加入者も少なく、地下やトンネルでは信号が途切れて苛々することも多いが、何か他とは違ったものを求める人々を中心に視聴者が拡大している。

 7つのビデオチャンネル、24のオーディオチャンネルで構成された衛星DMBは、現在チャンネルブルーを通じて25を超える番組を外注制作で放送している。視聴者が移動しているだけに短く制作されているのがDMBドラマの特徴。

 TUメディアは29日から、ビデオチャンネルのチャンネルブルー(7ch)を通じて15分のシチュエーション・コメディ「ヤップ」を放送する。女性グループJEWELRYのイ・ジヒョンが出演する全52話のシットコム。超能力世界に住んでいた男たちが、人間世界に降りてきて起るエピソードを描いている。

 15分の音楽ドラマ『ポケットドラマ』(月・火午後8時)はニューアルバムをリリースしたアーティストが主に登場する。アルバム収録曲の全曲を聴くことが出来るのが特徴だ。30分間に20秒~2分のコントが続く『コメディカウントダウン』は活動場所を求めるコメディアンたちが思う存分に芸を競い合っている。

 地上波テレビでは中々見られない芸能人が出演しているのも特徴だ。例えばラジオチャンネル「クラブ3040」の場合、最近すっかり地上波では見られなくなったユン・サン、ノ・ヨンシム、キム・ジンピョ、イ・ウンミ、ユ・ヒヨルらがパーソナリティーとして出演している。ラジオの『コメディーチャンネル』でもチョ・ヘリョン、イ・フィジェ、ソン・ウニ、キム・ハンソクらのコメディアンがパーソナリティーを務め、「ラジオギャグ」を披露している。

 TUメディアの関係者は「視聴者層が広い地上波とは違い、衛星DMBは視聴者層が20~30代にターゲット化されているため、既存の地上波よりも20~30代向けの放送を中心に制作している。地上波よりも遥かに多様で一種の実験が出来るのが特徴」と語った。

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