富川国際ファンタスティック映画祭 ソウルと富川で分裂開催へ

 同じ日にソウルと富川(プチョン)で二つのファンタスティック映画祭が開かれる。

 「リアル・ファンタスティック映画祭」と「富川国際ファンタスティック映画祭」は21日、ソウル市内の光化門(クァンファムン)プレスセンターと忠武路(チュンムロ)の世宗(セジョン)ホテルで別途の記者会見を開き、7月14日から23日までの十日間、ファンタスティック映画祭を開催する発表した。

 別途に開催される理由は昨年12月末まで遡る。任期が2年以上残っていた当時のキム・ホンジュン富川映画祭執行委院長を富川市(洪建杓(ホン・ゴンピョ)市長)が「芸術総合学校映像院長に任命され、映画祭に対する集中度が下がる」と途中解任し、映画界は「説得力がない」と反発した。キム委員長は97年の映画祭スタート当時からプログラマーを務め、現在の富川映画祭を育て上げた中心人物。

 映画人会議、独立映画協会、映画祭作家協会、女性映画人会などはキム委員長に対する支持声明を相次いで発表し、その後富川市とキム委員長が何度かの交渉を行ったが、結局合意には至らなかった。

 キム・ホンジュン氏が運営委員長を務めるソウルの「リアル・ファンタスティック映画祭」は富川映画祭の伝統をそのまま受け継いでいる。かつてハリウッド劇場があったソウルアートシネマとフィルムフォーラムの二か所で旧ソ連初のSF映画『アエリータ』(1924)をオープニング作品として約60本の映画が上映される。また、同時に12本の東欧SF映画を集めた「マルクス侵攻!東欧圏SF映画」という特別展も開かれる。

 共に富川映画祭から解任されたキム・ドヘ、ソン・ソヨン、キム・ヨンドク氏がプログラマーを務め、「自律的な組職と大衆の自発的な参加」を誇る。最近一か月間に朴賛郁(パク・チャヌク)監督らが参加して1500万ウォンの後援金を集め、今も支持者の会「リアルファンタファミリー」の会員を募集している。問い合わせwww.realfanta.org

 一方、今年で9回目を迎える「富川ファンタスティック映画祭2005」は『夢精期』のチョン・チョシン監督が急遽プログラマーを務める。

 富川市民会館大講堂をはじめ5会場でロシアのファンタジースリラー『ナイトウォッチ』(2004)をオープニング作品に32か国172本の作品を集めて映画祭を開催する。

 「観客を考える映画祭、面白い映画祭、身近にある映画祭」がキャッチフレーズ。『緑の椅子』『産婦人科』のパク・チョルス監督特別展の他に『ソナギ』など108本を演出したコ・ヨンナム回顧展も同時に開かれる。問い合わせwww.pifan.com

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