チョー・ヨンピルW杯競技場ツアー4回公演 12万人が雲集

 “歌王”チョー・ヨンピルの危険な挑戦が半分の成功を成し遂げた。5月8日、済州(チェジュ)道からスタートした「Pil&Peace」全国ワールドカップスタジアムツアーの上半期の日程で、計4回の公演に11万3000人余の観客が集まるなど、大盛況の中で終了したからだ。大衆歌手の有料公演にソウル、地方を問わず、毎回3万人前後の観衆が集まったということは史上例のないことで、韓国公演史に大きなひとつの区切りをつけたという評価を得るほど。

 チョー・ヨンピルの所属会社であるYPC側は19日、「11日、大邱(テグ)公演での3万6000人余をはじめ、済州2万4000人、釜山(プサン)3万1000人、水原(スウォン)2万8000人の観客が入場した」とし、「平均90%が有料観客だった」とした。今回の公演のチケットの値段は2万~8万8000ウォン。

 水原、大邱などではチョー・ヨンピルの公演が行われるワールドカップスタジアム一帯で激しい交通渋滞が発生、一部の観客は駐車する場所がなく、チケットを持っているにもかかわらず30分~1時間遅く入場するケースもあった。

 30~40代の主婦は客席から立ち上がり、「オッパ(年上の男性を女性が呼ぶ時の名称)」と叫び、歌を一緒に歌いながら踊るなど80年代のチョー・ヨンピル“ファンダム(fandom)”現象が再現された。専門家はこのような現象について、「幅広い世代が自分の思い出のこもった曲を幻想的な舞台と完成度の高い演奏で聴くことができるため、チョー・ヨンピルの公演を見に来ると思われる」と評価した。

 チョー・ヨンピルは「スタジアムごとにそれぞれ2万~2万5000人程度の観客が入ると予想していたが、これ程の反響を得るとは思わなかった」とし、「観客が拍手をしてくれる時が1番幸せな気持ちになる。人生の大きな喜びを感じている」と話した。

 「Pil&Peace」ツアーは9月はじめから再びスタートし、ソウル・蚕室(チャムシル)オリンピックスタジアムをはじめ、光州(クァンジュ)、仁川(インチョン)、大田ワールドカップスタジアムの公演が予定されている。全州(チョンジュ)、蔚山(ウルサン)公演についてはまだ決まっていない。

チェ・スンヒョン記者
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