ネパールロケの幻想的な恋愛物語KBSドラマ『ポカラ』

 ヒマラヤの荘厳な雪景色と美しいネパールの湖がドラマの中に溶け込む。18日に放送されるKBSドラマ『ポカラ』は単発ドラマとしては初となるネパールロケを通じてヒマラヤ山脈やドラマタイトルと同じ名前の都市ポカラを映像に収めた。

 ドラマ『ポカラ』は愛する恋人ヒョンテ(イ・ジュン)とナユン(カン・ウンビ)が親の再婚で兄と妹になり、互いを愛することが出来なくなると、精神療養院に入って二人だけの楽園を見付けるという話。交通事故で記憶喪失になったヒョンテと彼と一緒にいようと記憶喪失を装うナユンの心痛む恋愛物語が主なストーリー。

 「ポカラ」は現実を脱して主人公が思いきり羽を広げることが出来る理想郷だ。ネパールでの撮影分はナユンがポカラを訪れるイメージで構成されている。ナユンが誰かを待ち、カトマンズの山道を歩いている途中に美しい湖に到着する過程がドラマの初めと終り、そして中間に挿入される。

 制作陣は「簡単に出会い、そのまま付き合い、そして簡単に別れることをクールな恋愛と言うが、相変らず愛は心の傷を伴うしかないということを伝えたかった。到底乗り越えることが出来ない主人公たちの悲痛な愛が完成することが出来る現実以外の空間を想像していた時、ヒマラヤを背景にしようと思った」と説明した。

 ヒョンテ役を演じたイ・ジュンは「軍隊、必ず行きたいです」の台詞でお馴染みのドリンク剤「バカス」のCMで知られる俳優。『不滅の李舜臣』の光海君役でも出演中だ。

 ナユン役は映画『夢精期2』でヒロイン役を演じたカン・ウンビが務め、愛の痛みを経験して少女から大人の女性に成長する姿を見せている。 本来この役にはハン・ナヨンがキャスティングされていたが、撮影直前に急遽入れ替わった。

 演出を務めたジン・ヒョンウクプロデューサーは「単発ドラマの強みと言える素材とテーマについて多様な探求をドラマの中で最大限描こうと思った」と語った。

 同プロデューサーは寂しくても心暖かい者同士が互いに助け合っていく過程を淡泊に描いた『誰も私を愛さない』、噂に傷ついた女性の生き方を少年の視線で描いた『魔女裁判』など独特の作品を手がけた。

キム・ミリ記者 miri@chosun.com
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