ペ・ヨンジュンは韓国で一番インタビューするのが難しい俳優だ。
徹底した自己管理で有名なペ・ヨンジュンは、昨年4月、月刊朝鮮と単独インタビューをし、11月に日本を訪問する直前には朝鮮日報と単独インタビューをした。朝鮮日報はペ・ヨンジュンのインタビュー記事を異例的に1面に掲載した。
この後、ペ・ヨンジュンはどんな媒体ともインタビューをしたことがない。それが昨年4月、ペ・ヨンジュンと日本のニューオータニホテルで会い、インタビューをした月刊朝鮮のイ・クンミ客員記者が、今回再びペ・ヨンジュンをインタビューするという幸運をつかんだ。
イ・クンミ記者は4月27日、ペ・ヨンジュンが京畿(キョンギ)道・楊平(ヤンピョン)のエレンキム・ギャラリーで映画『外出(日本題『四月の雪』)のポスター撮影を行うという情報を入手し、すぐに現場を“急襲”、ペ・ヨンジュンにインタビューを試みた。
「アジアの恋人、ペ・ヨンジュンとの楽しい真昼の対話」という見出しで月刊朝鮮6月号に掲載されたこのインタビューは、日本でも月刊現代に独占掲載(ペ・ヨンジュンからもらった「幸福な60分」)された。
朝鮮日報・日本語サイトの読者のため、月刊朝鮮6月号のペ・ヨンジュンのインタビュー記事を一部抜粋し、紹介する。
▲人気に対する負担は?
-日本でのヨン様ブームは現在も続いており、東南アジアのファンも増えていますが、人気が高いだけ負担も大きくはないですか?
「特別変わったことはありません。ただ以前と同じ生活をしています。負担のようなものは感じていません。ただ独(トク)島問題で韓日関係が硬直したことにより、文化的な部分まで影響を受けるので、少々苦しい部分はあります」
ペ・ヨンジュン氏は「人気が下がるのではないかと心配にならないか」という質問に対し、「人気なんてそんなに長続きするものじゃないでしょう?」と答えた。そして「早く人気が下がって欲しい。そうすれば一緒に映画を撮ることができるのに」、というキム・ジョムソン画伯の言葉に対し、「2~3年後程度には」と爆笑しながら答えたという。実際に2~3年後には人気がなくなると予想しているのだろうか?
▲ドラマ『太王四神記』への出演を決定したことについて
-1994年にデビューして以来、ひとつの作品が終るといつも1~2年活動を休んでいましたが、今回は映画の撮影中に次の作品への出演を決定しましたね。
「いつもこれで最後だと思って仕事をしています。だから次の作品を決めず、その作品に没頭するようにしてきました。しかしキム・ジョンハク監督とは以前から一緒に仕事をしてみたいと思っており、今回そのチャンスがめぐってきたので出演を決めました」
ペ・ヨンジュン氏が次期作に決定した『太王四神記』は、高句麗(コグリョ)広開土(クァンゲト)大王の時代に関する話だ。ドラマ『砂時計』でブレイクしたキム・ジョンハク‐ソン・ジナのコンビで制作される。ペ・ヨンジュンはこのドラマで広開土大王“タムドク”を演じる。
▲映画『外出(日本題『四月の雪』)』について
-映画の撮影で難しいことはありましたか?
「とても難しかったです。予め台本があるのではなく、その場で即興でセリフを作るので、本当に難しい。以前撮影した部分を撮り直すこともよくあります」
映画『八月のクリスマス』、『春の日は過ぎ行く』で有名なホ・ジンホ監督は、台本なしで撮影することで有名だ。
▲寂しさについて
-昨年11月、朝鮮日報のインタビューを見たところ、孤独をよく感じると話していました。最近もそうですか?
「寂しさは感じます(笑)。寂しい時はただ我慢します」
「(笑)先日、家族(ファン)と会ったのですが、ある方は早く結婚しなさい、もう1人の方は結婚するなとおっしゃっていました。1人が『自分は結婚しておいて、どうしてヨンジュンさんには結婚するなというのか』と言うと、その方は『今のままでずっと見ていたいから』と言われました(笑)」
「結婚するしないを考えながら、今の自分の立場で誰かと交際するのは難しいじゃないですか。出会いのチャンスもないし、自然に結婚は遅くなります。良い機会と良い人に恵まれれば結婚します」
様々なファンのページに掲載された意見を総合してみると、「ペ・ヨンジュン氏は今後、少なくとも数年間は結婚せず、空白期間なしで作品に出演してもらいたい」という雰囲気だ。その意見を伝えると、ペ・ヨンジュン氏はただ笑っただけだった。
▲ファンたちについて
ファンを家族と呼ぶペ・ヨンジュン氏は、ファンの話が出るとパッと表情が明るくなった。日本でのインタビューの際、ファンとの強い結束力の秘訣は何かと質問したところ、「私たちはマフィアなのです」と楽しそうに答えた。
2004年5月号の月刊朝鮮に単独インタビューの記事が掲載された後、記者のホームページに大勢のペ・ヨンジュンファンがアクセスしている。その事を伝えると、ペ・ヨンジュン氏は意外にも「知っています」と答えた。「それでは私のホームページを見たことがありますか?」と聞くと、笑いながら「もちろん」と答えた。
-公式ホームページの書き込みを見たところ、文章の上手な方が多いですね。
「家族の中には文章の上手な方が本当にたくさんいます。私も読んでみてとても驚きます」
先日、ペ・ヨンジュンのファンページにカナダ在住のファンが送ったというブルゾンを身につけたペ・ヨンジュン氏の写真が掲載された。ファンたちはそのブルゾンがトロントにいるソ・ソルヒさんが送ったものかについて攻防を繰り広げた。ペ・ヨンジュン氏に事実のほどを確認してみた。
「ああ、そのブルゾンは確かにプレゼントされたものです。車にいつも何枚かのブルゾンを置いて持ち歩いています」
昨年8月、BOFは「ペ・ヨンジュン氏の誕生日の時、プレゼントを贈らないで欲しい」という特別公示をした程、世界各国からファンたちのプレゼントが殺到している。
ペ・ヨンジュン氏が記者のホームページを見たことがあるという事実にやや興奮し、「本当に見たのですか?」と再度聞くと、「本当だ」と笑った。昨年、日本でインタビューした時もペ・ヨンジュン氏は、公式ホームページはもちろん、各種のファンページをすべて見ていると話していた。
▲成均館(ソンギュングァン)大学・映像学科を自主退学したことについて
-大学を辞めて悔いはありませんでしたか?
「大学では何か良い方法を探してみようと止めましたが、私が自分で自主退学の書類を提出しました。ほかの学生たちに申し訳ないじゃないですか。後でチャンスがあれば再入学をして、勉強をやり直したいと思っています」
▲ペ・ヨンジュンの気品
-ペ・ヨンジュンを評価する際、“気品”について語る人が多いですね。ゆっくり話し、動作が慎重なのがその理由であるように思えますが。
「私もその場の思いつきでよく行動します。日本に行った時、周りに止められたにもかかわらず、ホテルの正門まで出て行ったじゃないですか」
ペ・ヨンジュン氏の気品はきっと読書によるものではないかとも思われた。ペ・ヨンジュン氏は「たくさんの本を読みます」と話した。
▲「芸能人Xファイル」について
イ・クンミ記者はまた、BOFのヤン・グンファン室長に芸能人Xファイルについて質問した。
-Xファイルに「ペ・ヨンジュン氏はマネージャーを常習的に暴行する」という話が含まれていましたね。
「私の母にお前も殴られるのかと聞かれました。最近の韓国社会に殴られながら仕事をする人がいると思いますか?うちの会社の社員たちはその話を口にすることもありません。事実ではないのに、そんな話をする必要もありませんから。そのために支障を受けたことも全くありません」