【コラム】親の過ちで挫折する芸能人たち

 芸能界では苦労して誕生したスターが親のために傷つき、挫折するケースが頻繁にあります。

 先日、人気グループのメンバーSさんは両親のトラブルによってファンを失望させました。新しい母親のJさんが夫を姦通で告訴した後、その息子であるSさんを巻き込んでプライバシー暴露会見まで開き、大きな騒ぎとなりました。

 Jさんがスターの知名度を悪用したという批判が起こりましたが、この事件でSさんは不本意ながら世論のバッシングに遭う他ありませんでした。両親に関係することのため積極的な対応(名誉毀損といった法的措置)が出来なかったのかもしれませんが、その後も国籍放棄などが重なり苦難の日々が続きました。

 自身のミスなどではない第3者、それも最も身近な後援者である親に傷付けられることは恐らく「飼い犬に手を噛まれる」といった気分ではないでしょうか。この世に子どもが失敗することを願う親はいないでしょう。

 芸能界には子役の頃から親に手を引っ張られながらテレビ局を訪れていたようなスターが多くいます。最近は親が子どもの芸能活動に直接関わることは珍しいですが、約7~8年前までは「ママさんマネージャー」は珍しくありませんでした。

 特に女性の場合、母親がスケジュール管理をしてテレビ局に出入りしながら出演料や役柄の決定などに関わりました。しばらくこうした母親たちは最も理想的なマネージャーとして脚光を浴びたりしました。コ・ヒョンジョン、キム・ヘス、オ・ヨンス、チェ・シラ、崔真実(チェ・ジンシル、母親とおば)、李丞涓(イ・スンヨン)らがまさに「ママさんマネージャー」に支えられてスターダムにのし上がりました。

 非常に親密な関係のため、マスコミから注目されることも度々です。

 チャン・ナラの父、チュ・ホソンさんは、元舞台俳優なだけに演技面で大きな影響を与え、アルバムまでリリースしたSHINHWAチョンジンの父チャーリー・パクは華麗なダンスと歌唱力で息子に劣らない注目を集めました。

 金喜善(キム・ ヒソン)の母親パク・ポクスンさんは、普段は姿を現わさなかったが娘がヌード写真集の騒動に巻き込まれるとメディアに対して全面的に対応するなどして注目を集めた。

 しかし、親がマネージャーを務めても、時には良からずことも起こるようです。

 タレントのKさんは常に行動を共にしてマネージャーを務めてきた母親に裏切られたことがあります。自分が知らないうちにCMやドラマ出演料などの数億ウォンを使い果たしてしまったのです。母親が勝手に金を増やそうとして一瞬で水の泡にしてしまったのです。

 今は結婚したタレントCさんは親の誤った行動で芸能界の噂になっていました。父親が車の運転をして母親がマネージャーとコーディネーターを兼任して常に行動を共にしていました。娘がスターになって気分がいいといっても、あまりにも傲慢な態度と行動がイメージを悪くしました。

 マネージャーであればタレントの過ちもマネージャーが身代わりになるなど徹底して保護するのが原則ですが、Cさんの母親は感情そのままに行動して娘の名声に泥を塗ったのです。

 こうしたことは芸能界に限ったことではありません。大統領や政治家、財界関係者はもちろん、スポーツ選手も例外ではありません。顔が知られるようになり、周囲の関心が高まるほど当事者はもちろん、家族や周辺の人々が常に気を付けて慎重でいなければならないという当たり前のことが今更ながら求められます。

スポーツ朝鮮/オンラインニュースチーム長

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