企業型外食フランチャイズが韓国料理の世界化を叫び、これを標準化した韓国料理ファミリーレストランブランドを相次いで登場させている。
フライドチキンのフランチャイズ「BBQ」を運営するジェネシス(GENESIS)は、4月末、ソウル・江南(カンナム)区・論峴(ノンヒョン)洞に韓国料理専門フランチャイズ「チャプス」をオープンした。「チャプス」はつきだしで出てくるおかずが多い一般の韓国料理店とは違い、このような類のおかずはない代わり、メニューを40種類余に増やし、「ウェルビーング(well-being)型韓国料理」という概念で差別化を図っている。
2003年、韓国料理レストラン「ハンクック」をオープンしたCJフードビルドは最近、ソウル・大峙(テチ)店、オリンピック公園店でメニューコンセプトの修正を含めたリニューアル作業を行った。これまで50種類余の韓国料理をビュッフェスタイルで楽しむことができたチャンチマダン(韓定食(数多くのおかずが並ぶ宮廷料理)バー)と1万5000ウォン~2万ウォン台の単品メニューに分けていたが、これからは単品メニューを注文した場合でも、ビュッフェの料理も共に味わうことができる販売システムに変更した。CJフードビルのシン・ウンジョン課長は、「速ければ今年中、遅くとも来年上半期中には米国や日本を中心に、海外店舗1号店をオープンする計画」と話した。
外食専門企業のサンアットフード(sunatfood)も4月末、ソウル・光化門(クァンファムン)近くに韓国料理ファミリーレストラン「春の日の麦ご飯(ポムナレ ポリバプ)」をオープンした。麦ご飯の定食を代表メニューにし、6000ウォンで「麦ご飯、10種のナムル(野菜の和え物)、トゥエンジャンクッ(韓国式味噌汁)、ヌルンジタン(ご飯のおこげを軽く煮たもの)、基本のおかず」がセットになっている。サバのポッサム(野菜で肉や魚を包んで食べる料理)定食も新鮮なサバを十分に漬かったキムチで煮たものに、韓国風茶碗蒸し、牡蠣の塩辛、水キムチがセットになっている。
このほか、ソマン化粧品がソウル・江南で経営中の「ウリドゥレ イヤギ(私たちの話)」では、サラダバーの代わりにキムチバーを設置し、各地方の美味しいキムチを味わうことができるようにした。この会社のフードスタイリストのシン・ミスクさんは、「伝統調味料を応用し、伝統的な韓国料理をそのまま出すよりは、健康と味を同時に追及できる新しい概念の韓国料理を出している」とし、「西洋の味に慣れつつある韓国の人々に、韓国料理の本当の美味しさを提供するつもり」と話した。