パティシエの夢と恋愛を描いたドラマ『私の名前はキム・サムスン』

 『愛の賛歌』『ラブホリック』といった料理を素材にしたドラマが人気の中、再び食べ物を素材にしたドラマが登場する。今度は素材がパンと菓子だ。

  MBCはドラマ『新入社員』の後続として6月1日から、パティシエ(菓子職人)の夢と愛を描く『私の名前はキム・サムスン』を放送する。

 見た目も、懐も寂しい豊満なオールドミスのパティシエ、キム・サムスンはある日、家から結婚を強要されて苦しんでいる自分の雇い主、ヒョン・ジノンから「契約恋愛」を提案される。競売にかけられる危機に瀕した家を救うためにサムスンは契約書にサインをして、その瞬間から偽の恋人となる。

 サムスン役は2001年に放送されたMBCドラマ『黄金時代』以来、久々にドラマ復帰するコミカル演技の女王、キム・ソナが演じる。キム・ソナは豊満なキム・サムスンになり切るため、2月に出演が決定してから増量に入り、体重を5キロ増やしたという。青年事業家のヒョン・ジノン役にはヒョンビンがキャスティングされた。

 制作陣は「映像を通じて視聴者にボンボン・オ・ショコラ(Bonbons Au Chocolat)のようなドラマをプレゼントしたいという思いでドラマを作った」と説明した。ボンボン・オ・ショコラとは一口サイズのチョコレートで、いくつかを一箱に入れてプレゼントされる。ふたを開けた瞬間、模様も、材料も、色もまちまちな可愛らしいチョコレートが目を楽しませ、口と心までも楽しませてくれるように甘く可愛らしいドラマを制作したいという。

  『雪だるま』のキム・ドウ作家がシナリオを手がけ、ベスト劇場『沼』で2004年7月の「モンテカルロテレビ祭」でドラマ部門の最高作品賞を受賞したキム・ユンチョル監督が演出を務めた。

キム・ミリ記者 miri@chosun.com
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