映画やドラマに登場する制服は青春を思い出させる。2004年に公開された映画 『マルチュク通り残酷史』。教室でクラスメートにヌード写真を売るニキビだらけ高校生の姿は、多くの人の脳裏に焼きついている当時の不良を思い出させる。
不良役専門の俳優パク・ヒョジュン(25)。韓国の俳優で彼ほど制服の似合う俳優はいないだろう。『同い年の家庭教師』(2003年)でデビューしたパク・ヒョジュンは『マルチュク通り残酷史』で「ハンバーガー」役を演じて強烈な印象を残した。181センチ、98キロという不良役にもってこいの巨体だが、観客にどのクラスにも一人はいた不良学生を思い出させた。
テレビで演じた役も不良だった。SBS『乾パン先生と金平糖』では主人公のカン・テイン(コン・ユ)から常に殴られるが、最後までコミカルなキャラクターを演じ、KBS第2テレビの『ラブホリック』では偶発的事故で死を迎える問題児を演じた。出演作5本のうちSBSドラマ『張吉山』(2004年)を除く4本はすべて不良役だった。
「実は一つのイメージに固定されることは避けたいのですが、新人なのであれこれ言える立場ではありません。与えられた役でベストを尽くすことが今は楽しいです」
本人もやはり学生時代は知らない人はいない問題児だった。しかし活動の舞台は主に学園祭だった。パク・ヒョジュンは「大学(中部(チュンブ)大学演劇映画学科)の演劇では王(『ハムレット』のリア王)や悲劇の主人公(2002年の演劇『マジックタイム』)も演じました。このルックスで不可能な役はありません」と冗談交じりに語った。
今まですべての作品が公開オーディションを通じての出演だっただけに、どれだけ演技力が安定しているかがうかがえる。尊敬する俳優はキム・ガプスとイ・ムンシクと言うパク・ヒョジュンは「どんな作品でもなくてはならない存在と言われるようになりたい。まだ兵役も残っているし、いつかは演技力が褒められるような俳優になりたい」と語った。