独島を守った朝鮮の民間外交官・安龍福がドラマ化

 日本の独島(トクト)領有権の主張で未だ国民の怒りが収まらない中、EBSが一本の企画ドラマを制作する。6月20~23日、午後7時30分から放送される4部作のドラマ『独島将軍安龍福』(仮題)。

 子ども向けのこのドラマは約300年前、韓半島に住んでいる人々の関心の外にあった鬱陵島(ウルルンド)と独島(トクト)を厳然たる我が領土として守り抜いた民間外交官、安龍福(アン・ヨンボク)の生涯を扱っている。史学科教授の父親に付いて鬱陵島へ旅に出たヒョンジョン、ヒョンビンの兄妹が大きな洞窟に入りタイムトリップするのがドラマの始まり。

 彼らが辿り着いたのは1693年の朝鮮。ここで出会ったのが安龍福と朴於屯(パク・オドゥン)。二人は卓越した武術で鬱陵島を狙った倭人を追い払った人物。ドラマは安龍福が「鬱陵于山両道監税官」と自称して日本の幕府との談判を通じて 「二度と鬱陵島等の地に往来しない」という約束を取り付けるまでの過程を描く。

 安龍福のサインをもらって再びタイムトリップして現代に戻って来た兄妹が安龍福記念碑の前に立つシーンが映し出されてドラマは終わる。

 制作陣は安龍福について「気概や大胆なことも重要な要素として描くが、領土に対して持っていた特別な主人意識を特に描きたいと思う」とし、「安龍福は無人島の独島を当代のみのらず、私たちや日本の歴史の中にしっかりと刻印させた人物」と話した。

 主人公の安龍福役は『武人時代』『帝国の朝』などの時代劇を中心に出演した朴真星(パク・チンソン)が演じ、映画『パソンソンゲランタッ』に出演したイ・インソンがヒョンビン、『女人天下』『張吉山』などに出演したキム・ヒジョンがヒョンジョン役を務める。

チェ・スンヒョン記者 vaidale@chosun.com
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