日本映画『2LDK』『荒神』が激突 「デュアルプロジェクト」開催へ

 「対決」をテーマにした日本人監督の作品2本が同時公開される。

 日本の有名プロデューサー河井信哉が企画した「デュアルプロジェクト」(13日公開)は「限定された空間で繰り広げる二人の死を覚悟した対決」という共通テーマで中堅監督と新人監督が独立的に演出した2本の映画対決プロジェクトだ。

 先に明記しておくが、この二つの映画は実際の状況とは距離が非常に離れている。現実性?そういったことは初めから考えない方がよい。猟奇と暴力を扱ったこの2本の対決作は、コンピューターゲームをする感覚で観るのが無難と言えよう。興行成績で負けた監督は頭を丸めることを約束したのも両作品にぴったりの発想だ。

▲Vol 1.『2LDK』

 堤幸彦監督の『2LDK』はトレンディドラマのように始まりスリラーへと急変するストーリー。同じタレント事務所に所属して同じオーディションを受け、同じマンションの一室をシェアする二人の女優が主人公。

 二人は初めには「先輩のお話は勉強になります」と言いながら好意を装うが、卵の数一つまで徹底して管理するなど、これまでのフラストレーションが一気に爆発、いつしか互いの手には凶器が握られている。典型的な日本的B級感覚の映画で、『バトルロイヤル』『キル・ビル』といった映画が趣向に合わなかった人なら、この映画も観ない方が無難だ。

▲Vol 2.『荒神』

 北村龍平監督の『荒神』は更に暗いが、遥かにコミカルだ。戦で重傷を負った一人の侍(大沢たかお)が人里離れた山寺に住む奇妙な男(加藤雅也)の助けで元気を取り戻す。しかし、自らを不死身の「荒神」と名乗るその男から自分を殺してほしいと頼まれる。

 『あずみ』を手がけた北村監督は、ゲームのような四角い構図の中でアニメのような想像力を発揮した。コメディーなのかホラーなのか分からない重苦しい雰囲気の中に主人公が真剣に語る可笑しな台詞は観る者を笑わせる。特にカリスマ溢れる二人の俳優のアニメのような表情は一度見たら忘れられなさそうだ。

李自妍(イ・ジャヨン)記者 achim@chosun.com
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