ドラマは今「女性教師と男子生徒の恋愛」ブーム

 最近の大衆文化商品の構造で欠かせないのが、純粋な女性教師と問題男子生徒の愛だ。

 2002年にMBCテレビドラマ『ロマンス』で試みられ、「教権」をめぐって社会的に論議の的となったこのコードが、3年という「潜伏期間」を経て、今また本格的に再生産されようとしている。

 今月2日に第1話が放送されたKBS第2テレビドラマ『ラブホーリック』(love holic)。
>暴走族と交際して焼酎をラッパ飲みするソ・ガンウク(カンタ)の、自分を守るために奔走する新任女性教師・イ・ウルジュ(キム・ミンソン)への視線は並々ならない。

 シノプシスをよれば、2人は直に切ない愛の主人公に進展するそうだ。

 最近までKpopランキングでトップ圏を争っていたSGワナビー「罪と罰」のPVでも、美術教師(ハン・ウンジョン)を慕う2人の高校生の殴り合いが素材となっている。

 大衆文化商品は、社会の現実と共鳴する。MBCドラマ『愛するあなた』、SBSシチュエーションコメディー『女子高時代』など、男性教師と女子生徒の愛が“脚光”を浴びた90年代後半や2000年代序盤と比べ、社会はどう変わったのか?



 ひそかに弁当を作り、先生のアパートを掃除して恩師への恋心をそれとなく示す女子生徒に比べ、最近のドラマにおける男子生徒の行動は乱暴きわまりない。

 妙な表情を浮かべながら、オートバイの後部に女性教師を乗せて疾走したり、「おれが先に退学になるか、先生が先にクビになるか、試してみようぜ」と言うこともある。女性教師と恋に落ちる男子生徒が、皆腕力に自信がある問題児であるという点は注目すべきだ。

 教師の権威を否定する最近の子どもたちの視点に合わせているのではないのか?「荒唐」な現実のせいか、『ロマンス』放送当時「教権の失墜」と抗議の声を強めた教育団体も、最近はおとなしい。

 年上の彼女と年下の彼氏のカップルが何の違和感もなく受け入れられる社会の雰囲気も、女性教師と男子生徒の愛という“型破り”な素材の採択に一役買っているといえよう。

 しかし、一般ドラマにおける大人の年上年下カップルの関係とは異なり、女性教師と男子生徒カップルの場合は、はるかに男性中心的という点で、多分に「保守的」だ。

 教師らの反応は、当然否定的だ。

 最近までソウル市麻浦(マポ)にある男子中学校で講義していた30代の女性教師は「感覚的で未成熟な子どもたちが、ドラマの話を現実と混同するのではないか心配だ」とし「既に『ロマンス』放送当時に、そのような兆候があった」と述べた。

 別の女性教師は「女性教師と男子生徒がカップルになるドラマを見ると不快感を覚える。恩師と弟子の関係を興味本位の扇情的な素材で扱っている」と話した。

 しかし、ドラマ『乾パン先生とこんぺいとう』を制作したオ・ジョンロクPDは「教師は不愉快になるかも知れないが、学生時代に女性教師への恋慕の思いは、多くの人が感じた自然な感情ではなかろうか?」とし「だから大衆の反応が良いのだと思う」とコメントした。

テレビは現実を追認するものだろうか、それとも推定に過ぎないのだろうか?チェ・スンヒョン記者 |vaidale@chosun.com
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