鄭昌和監督の『死の五本指』がカンヌ出品

 韓国アクション映画のゴッドファーザーと呼ばれる鄭昌和(チョン・チャンファ/77)監督の代表作『死の五本指(Five Fingers of Death/1973)』が第58回カンヌ映画祭の「カンヌクラシック」セクションに公式招待された。

 1953年に『最後の誘惑』でデビューした鄭監督は、約50本の作品を通じて韓国のアクション映画を開拓して成熟させた人物として知られている。林権澤(イム・グォンテク)監督も1956年に鄭監督の制作部で映画人生を歩み始めるなど、「アクション映画の巨匠」としても知られている。また、海外所属の韓国人監督第1号として1969年に香港の大手映画会社ショー・ブラザーズの専属監督としてスカウトされた。

 『死の五本指』は当時、ショー・ブラザーズが香港の俳優をキャスティングして制作したカンフー映画の古典的作品。1973年3月21日に米国で公開され、第1週目に全米興行成績1位を記録、米国や香港の映画界でも伝説として記録されている。「米国内でカンフー映画ブームに火を点けた作品」(映画サイトIMDB)と称され、韓国には『鉄人』というタイトルで逆輸入された。

魚秀雄(オ・ スウン)記者 jan10@chosun.com
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