『冬ソナ』小川プロデューサー「視聴者の意見で原作のまま放送」

 「視聴者の意見を受け入れ、韓国で制作された『冬の恋歌』(邦題:冬のソナタ)を原作のままで放送せざるを得なかった」

 NHKの小川純子プロデューサーが12日(以下現地時間)、フランス・カンヌで開かれているマルチメディア見本市「MIP-TV/MILIA 2005」で『冬のソナタ』の編成背景と視聴者の反応を紹介し、注目を集めた。

 小川プロデューサーは同見本市「韓国の日」を迎えた同日午前10時から行われた「韓流」をテーマにしたカンファレンスで視聴者たちから送られてきた手紙を見せ、「20代から90代まで日本女性たちが『冬のソナタ』を通じ自分なりの経験を連想するようになり、学生時代の純粋さへ帰ったように感じた」と説明した。

 また、『冬のソナタ』をはじめ韓国ドラマの人気の秘訣に▲清潔感があり魅力的な俳優▲純粋で美しい愛と情緒▲ドラマで男性が発する女性への愛の表現や褒め言葉を挙げた。

 特に「日本女性は夫や恋人から直接的で甘い愛のささやきや褒め言葉を聞きたくて、時には声に出して思い切り泣きたかったのに、『冬のソナタ』を見て人生の価値を改めて感じ、夜を徹して泣くこともある」と付け加えた。

 さらに日本の60~70代の女性のうち、相当数が『冬のソナタ』を再び視聴するためビデオやDVDの操作方法を学ぶようになったという逸話も披露した。

 小川プロデューサーは「『冬のソナタ』の視聴者は90%以上が女性である反面、『大長今』(邦題:宮廷女官チャングムの誓い)の場合は40%以上が男性視聴者」としながら、「『大長今』は逆境に打ち勝って行く一人の女性が成功していく人生のストーリー、ハン尚宮(サングン)のような素晴らしい師匠に関する話、宮廷の陰謀など歴史物が与えるダイナミックな点などが男性視聴者を魅了している」と分析した。

 最近NHKが発刊した『大長今』特別冊子を紹介し、「NHKは韓国ドラマ・マーケティングの一環として関連冊子や雑誌を発刊し、インターネットやDVDでも再び見ることができる機会を提供している」と話した。

 「MIP-TV/MILIA 2005」は今月15日まで開き、14日午後2時30分には韓国のDMB技術を集中的に紹介するイベントも用意されている。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース