文世光事件が映画化される。
1974年8月15日の光復節(韓国の独立記念日)29周年記念式で朝鮮総連系の在日青年・文世光が拳銃を発砲した事件を映画化した作品『木蓮の女人』(監督:ピョン・ジョンウク)。
2年間の企画過程を経て、シナリオ作業を終えた。今年下半期にクランクインを計画している。現在、韓国のトップ俳優を候補にキャスティング作業を行っている。
タイトルの『木蓮の女人』は陸英修(ユク・ヨンス)女史を意味するもので、同映画は事件の真実をめぐり最近陰謀論が提起されている中で制作される予定であるため、今後多くの論争を呼び起こすものと予想される。
映画は事件発生後、文世光が死刑に処されるまでを描く。事件の背後に陰謀が隠されているという「仮説」の下に、これを解明しようとした国選弁護人の活躍がストーリーの中心になる。
「法的諮問などを経て、名誉毀損などの問題に万全の準備をしている」という制作会社は文世光、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領らごく少数の人物だけを実名で登場させ、当時の捜査本部のメンバーたちは仮名で登場する予定だ。