イム・サンス監督の映画『浮気な家族』が現地メディアの大きな関心の中、『ある韓国の女(Une femme coreenne)』というタイトルで30日、フランスで公開された。
日刊紙『ル・フィガロ』が発行する週刊『フィガロ・スコープ』は「夫婦の不安」という見出しで「韓国社会は現代性と伝統、風俗の自由化とフェミニズムの台頭の間で新たな基準を模索しているが、この映画はこうした面を見せてくれる」と映画評を掲載している。
日刊紙『ル・モンド』は「現代性にまだ準備ができていない世代のストーリー」という見出しの記事で、ある男が妻と情婦の間で落ちぶれていくストーリーと紹介した。また映画のメッセージは夫に対する不満足を解消するために自慰行為、女性上位の情事シーンなどが描写されていると付け加えている。
日刊紙『リベラシオン』は「韓国の自由な決別」という見出しの記事で、「浮気をした女が自由を獲得する」と紹介している。
経済紙『レ・ゼコー』も新規公開映画の一つに『浮気な家族』を紹介している。
イム監督の3作目となった『浮気な家族』は昨年3月、フランスのドービル・アジア映画祭大賞を受賞している。
これに先立ち11月にはストックホルム国際映画祭で主演女優賞と撮影賞を、同年10月のベルギーのフランドル映画祭で監督賞を、ノルウェーのベルゲン国際映画祭では批評家賞を相次いで受賞するなど、海外での評価が高い。