『007/ダイ・アナザー・デイ』北朝鮮大佐役ウィル・ユン・リー来韓へ

 『エレクトラ』『007/ダイ・アナザー・デイ』等で世界的に有名になった韓国系米国人俳優ウィル・ユン・リー(30/韓国名イ・サンウク)が21日韓国を訪問する。

 ウィル・ユン・リーは今回の訪問期間中に記者会見とファン・ミーティングも準備中で、22日には忠賢(チュンヒョン)福祉館で自閉症児童たちを対象にしたボランティア活動も行う。また23日には1泊2日の日程で香港フィルムフェスティバルに参加しアジアの映画関係者たちとミーティングを持つことになっている。

 1月に韓国で公開された『エレクトラ』でジェニファー・ガーナーと対立する存在感あふれる脇役として強い印象を残したウィル・ユン・リーは、同時にハリウッドで制作するアクション映画の主人公にキャスティングされたというニュースも伝えられ、話題を呼んでいる。

 ウィル・ユン・リーは所属しているアメリカプロダクションパップアートフィルム(代表サムメイデュー)は1月にウィル・ユン・リーが『ラッシュアワー』シリーズを制作したブレット・ラトナー監督の制作会社であるラット・エンターテインメント(Rat Entertainment)社が大手スタジオと共同制作するアクション映画の主人公として起用されたと明かした。『ウィル・ユン・リープロジェクト』と命名された新しいアクション映画は制作費が2千万ドル(20億円)に達すると予想されている。

 チャ・インピョが出演オファーを断り話題を呼んだ『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002)で北朝鮮のムーン大佐役として韓国の観客に初めて顔が知れ渡ったウィル・ユン・リーは2002年にはアメリカのピープル誌が選んだ「世界で最も美しい50人」に入ったこともあった。

 テコンドーの師範である父の影響でテコンドー5段の実力をもつウィル・ユン・リーはカリフォルニア大学バークレー校政治学科で人種学を専攻した。『カンフー・ザ・ドラゴン』でデビューした彼はマライア・キャリーのプロモーションビデオや『フェイス』『トルク』等の作品を経てハリウッドで着々と知名度を上げていった。

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