「中国での韓流ドラマ人気の秘訣は“情”」

 韓国ドラマが中国で人気の理由は主に「情」をテーマにしているからだという主張が上がっている。

 17日、ソウル・汝矣島(ヨイド)にあるKBS国際会議室で開かれる予定の『KBS-中国清華大学韓流セミナー』で主題発表者の清華大学パン・ホン(39)教授(言語コミュニケーション学)は、事前に配布した主題発表文で韓国ドラマの人気要因を「友情」「愛情」「家族愛」など情をテーマにしているためだと分析した。

 パン教授は「韓国ドラマには人間的な面が多く出ている点に中国人たちが好感を持っている」とし、「情をテーマにしたドラマは中国だけでなく全世界の人々が関心を持つ要因になるだろう」と予測した。

 パン教授は韓流の重要な源泉として東アジア文化の共通因子である「儒教」を指摘し韓流コンテンツ成功の要因として「東西の文化が溶け込んでいる韓国独特の文化」「市場志向的な制作システム」「完成度の高い演出力」などを挙げている。

 パン教授は発表文で韓流の拡散は良質のコンテンツ生産と韓中政府の政策方向が重要な要になると断言した。

 パン教授は「中国で韓流が持続的に拡散するには『伝統文化と大衆文化を混ぜ合わせた現地化』『韓国政府の投資と政策的な支援』『中国政府と韓国政府間の協力』『徹底した市場調査とマーケティング』などが必要』とし、「コンテンツの大量生産よりはニッチマーケットの攻略、模範より創造、様々なプログラムテーマとキャラクターの開発等に重点を置くべき」と強調した。

 同日、討論者としてカン・マンソク韓国放送映像産業振興院責任研究員、ぺク・ウォンダム、聖公会(ソンゴンフェ)大学中文科教授、キム・ホソクKBS放送文化研究チーム研究員などが参加する。司会はウン・ムンキKBSグローバル戦略チーフが担当する。

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