『悪い愛』ピも出演せず…問われる「スター依存ドラマ」

 MBC新ドラマ『悪い愛』のキャスティングが難航を極めている。

 制作会社DNTワークスでは主演男優にピ(RAIN)を既に内定し余裕を持って女優のキャスティングに入っていたが、当初出演の意思を示していたコ・ソヨンが土壇場で出演しないことを決め、さらにピまで出演しないことを制作会社側に伝えた。

 コ・ソヨン側では久々の芸能活動なのでカムバックを前に色々と考慮せざるを得ない慎重な立場のためバツイチの女性というキャラをめぐりギリギリまで考えた末、ドラマ出演を断念する意向を固めたという。

 ピは今年1年間、1本程度のドラマに出演するという青写真のもと『悪い愛』の出演を決心していたが、多忙な国内外の音楽活動により最近健康が悪化したため出演しない方向で結論を下したとされている。

 ドラマ出演の方向で制作会社と約束したのは確かだが、出演料はまだ受け取っていないため約束を破棄しても法的に問題にならないというのが所属事務所側の立場だ。

 予定通りならいくら遅くても今月の24日には出国しなければならないが、制作サイドがコソヨンと共にキャスティングを試みていたキム・ヒソン(金喜善)側も「シナリオを受け取ったのは事実だが『悲しい恋歌』の撮影で心身が疲れており、難しいのではないか」という立場を取り続けてきたため、事実上ピ、コ・ソヨン、キム・ヒソンの出演が不可能な状況になっている。

 制作サイドは突然の非常事態に直面し、ピらと土壇場まで交渉する一方で別の俳優との水面下での接触も始めざるを得なくなった。業界は今回の事態を注視しながら、これを機にトップスターのキャスティングに死活をかけるいわゆる「スタードラマ」制作慣行を全面的に見直すべきだという声も上がっている。

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