ドラマ主題歌でオリコン8位入りの快挙 新人K

 3日午前、ネット上は韓国の新人アーティストが日本のオリコンチャート入りを果たした話題で持ちきりとなった。

 それも柳時元(リュ・シウォン)やパク・ヨンハのようにドラマ人気に乗ってアルバムをリリースした韓流スターではなく、まったくの無名で新人のK(21/本名:カン・ユンソン)。

 韓国でも無名の新人が2日に日本でリリースしたデビューシングル『over...』で発売当日のオリコンデイリーチャートで8位入りを果たしたのは今回が初めての快挙。昨年夏に韓国でデビューアルバムをリリースしたが注目されなかっただけに、日本からのニュースにただ驚くばかりだった。

 2003年から日本進出を準備してきたKは、昨年8月に芸能プロダクションのスターダストプロモーションと契約を結んだ。スターダストプロモーションは日本の人気ヒップホップユニット「ORANGE RANGE」などのプロモーション会社。

 Kの日本での快進撃はデビュー曲『over...』がTBSの人気ドラマ『H2~君といた日々』の主題曲として使われたと同時に攻撃的なプロモーション、そして“神秘化戦略”の成果だ。

 『over...』はリリース前、すでに1月13日からスタートしたドラマ『H2』の主題曲として注目を集めていた。毎週木曜日に放送中の『H2』は、あだち充の同名漫画をドラマ化したもので、放送前から話題になっていた。

 漫画『H2』は野球を素材に4人の男女の恋愛を描いており、1992年から2000年まで、漫画雑誌に連載されて日本でヒットした。全34巻の単行本は5000万部が売れ、1995年にはアニメ化された。こうした話題作の主題歌に韓国の新人アーティストの曲が起用されるのは極めて異例のことだった。

 『H2』の主題曲で人気を集めているKは、現在15秒のCMでもプロモーションを展開している。また、新宿、渋谷、原宿、銀座など、東京都内にあるHMV、タワーレコード、山野楽器などの大型レコード店にはKの特別ブースが設置されている。

 また、曲が広まった後にテレビなどの放送に出演する戦略も日本のファンの好奇心を刺激している。

 KをはじめTeiなどのアーティストが所属するドゥリスター社のパク・ヘンリョル代表は「昨年初めにスターダストプロモーション関係者がピアノを弾きながら歌う姿を見て、その場で拍手を送って契約を求めてきた。KのテレビCMもソニーミュージックとスターダストの代表が感動した場面を再現している」と説明した。

 パク代表はまた、「Kの甘くパワフルな歌声が日本の人々の感性を刺激している。韓流を利用せずに声の魅力と歌唱力を武器に現地で新人デビューした新しいケースだ。それだけにリリース当日にオリコンチャートで8位を記録したことは非常に意味深いこと」と強調した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース