故イ・ウンジュさんのデビューCMがネット上で話題

イ・ウンジュさんのデビューCMがネット上で話題

 女優のイ・ウンジュさんがこの世を去ってから一週間が過ぎたが、8年前に女子高生だった若き頃の彼女の姿が見られるデビューCMがネット上で話題だ。

 1996年にスマート学生服のモデル選抜大会で銀賞を受賞したイ・ウンジュさんは、翌年撮影したこのCM出演をきっかけに芸能界デビューを果たした。

 CMの中で制服を着たイ・ウンジュさんは元気な声で「空を見ながら語った私たちの夢…」と始まるCMソングを歌いながら、当時流行した『恋のマカレナ』の振付に合わせてオリジナルのダンスを披露した。一緒に登場する男子高生はイ・ウンジュのインパクトある歌と踊りに刺激を受けて更に歌声を高め、最後に二人とも笑い出すといった内容だ。CMの中でイ・ウンジュさんと共演した男子高校生は、1996年に同学生服のモデル選抜大会で金賞を受賞したチョン・ソンフンで、映画『アウトライブ -飛天舞-』でキム・ソックンの子役として出演したことがある。

 CMでイさんが披露したダンスに関連して彼女が1996年にスマート学生服のモデルに抜擢された当時のエピソードも有名だ。スマート学生服の関係者によれば、目立つルックスでなく注目されにくかったイさんが最終審査で突然、歌を歌いながらダンスを披露して強い印象を残したというもの。

 同関係者は「その日の大会でイさんは誰よりも溢れるオーラと大胆さ、そして元気な姿で高得点を獲得した」とし、「その翌年に撮影したCMのコンセプトも当時の状況からアイディアを得たもの」と振り返った。イさんは1997年に撮影したこのCMに出演後、KBSドラマ『START』で演技デビューを飾った。

 ネット上で広まっているこのCMの動画を見た人々は「映画の中の清楚でありながらも哀れなイメージとは違って明るく元気に見える」「若い頃の屈託のないイさんの笑顔を見ていると更に心が痛む」といった反応を見せている。動画に映る高校生姿のイさんの表情からは暗い表情は微塵も感じられず、見る人の悲しさを増幅させている。

 ポータルサイト「empas」の芸能掲示板で動画を見たファンの一人は「美しい微笑みが更に私たちの心を痛めます」と感想を寄せ、他のファンも「本当に美しくてまったく変わっていない」「懐かしいこの広告。本当に悲しい」といった感想を寄せた。

 ポータルサイト「ネイバー」のあるブロガーは「芸能人になりたくて審査員の前で一生懸命ダンスを踊って歌を披露した少女を悲運のヒロインにしてしまう世の中」とイさんの死を惜しんだ。

 一方、昨年ドラマ『火の鳥』がヒットした際にこの動画が初めてネット上に広まった当時、イさんは某メディアとのインタビューで「高校入学の時に制服を作った店の主人の勧めで制服モデルの選抜大会に写真を送って銀賞を受賞することになった」と説明し、「若い頃に出演したCMが再び見られるようになって感懐深く新鮮」と喜んだという。

キム・ジェウン記者 2ruth@chosun.com
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