『その時、その人々』名誉毀損で法廷闘争が本格化

 「表現の自由か、人格権侵害か」

 映画『その時、その人々』(監督:イム・サンス/制作:MKピクチャーズ)をめぐる法廷闘争が本格化している。

 故朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の長男・朴志晩(パク・チマン)氏が訴訟代理人を通じ名誉毀損による上映禁止および損害賠償請求訴訟を起こしている。

 サモン国際法律事務所のイ・スンファン弁護士は2日、「先月28日に訴状を受け付けた」とし、「損害賠償請求額は約5億ウォン」としている。

 10.26(朴正煕大統領暗殺)事態を題材にした『その時、その人々』に対し、朴志晩氏は故人に対する名誉毀損とし上映禁止仮処分申請を裁判所に提出し、裁判所は一部シーン削除を条件に上映を許可する「折衷案」で一部引用決定を下している。

 MKピクチャーズは裁判所の決定により、数シーンを削除した一部黒塗り画面に編集し、公開に踏み切ったが、もし裁判所が指定する日までに朴氏側が本案訴訟を起こさなかった場合には再編集が可能だった。

 先月上旬に公開された『その時、その人々』は現在10劇場で上映中で、事実上幕を降ろした状態だが、本訴訟の結果により、今後ビデオやDVDなどを通じ削除されたシーンの「復活」の是非が決定される。

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