「役者の孤独感、一般人より数十倍大きい」

 「役者は一般人より感性が発達しているため、ショックを受けた時は、はるかに大きく感じます。私も10年の間にうつ病に悩まされたことがあります」

 代表的な韓国の中堅俳優、李美淑(イ・ミスク)の発言だ。25日午後、ソウル・江西(カンソ)区のメイフィールドホテルで開かれたSBSドラマ『愛の共感』(脚本:チェ・ユンジョン/演出:チョン・セホ、シン・ユンソプ)記者会見で述べたものだ。

 今月22日に自殺した故イ・ウンジュさんに関連した記者団の質問に「役者が普段感じる孤独感の度合い」に対する説明だった。

 李美淑は「役者は同じショックに対し、一般人より数十倍も大きく感じる」としながら、「役者は『精神病を持っている』と言えるほどひどい」と話した。

 こうした精神的な負担に打ち勝つためには、自己修養が必要だと付け加えている。

 「私も(こうした感性と)葛藤し、闘っている」と言葉を続けた李美淑は、自らの経験を例に挙げた。

 「私も精神病と思えるほど悩んだことがあります。1988年に結婚後、芸能活動を休む間がそうでした。うつ病がありました。当時は女優が結婚をすれば、(芸能)活動を中断しなければなりませんでした。だから悩みも多かったし、ストレスもありました」

 李美淑は演技ではない別のことに対する関心を持つことで、こうしたストレスに打ち勝てたという。現在、米国に住んでいる李美淑は、「結婚後、韓国と米国を行き来し、勉強もした。“意味ある所に道がある”と思い耐えた」としている。

 10年間耐え抜き、良い結果が生まれたという。「他人が妥協する地点でも、最後まで妥協せず耐え抜いたことで、自分が再び主人公になれる時代が開かれた」という。

 芸能活動後、結婚し、しばらく活動を休止していた李美淑は1998年に映画『情事』で復帰した。ドラマ『愛の共感』は李美淑にとって2002年KBS第2ドラマ『孤独』以来3年ぶりのドラマ復帰作だ。

 現在、韓国で毎週金曜日の夜10時から2時間にわたり放送されている『愛の共感』で李美淑は、夫が不倫をする状況の中で昔の初恋男性に会い、葛藤する主婦カン・ヒス役を演じている。

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