イ・ウンジュさん所属事務所「映画が自殺の理由ではない」

 女優イ・ウンジュさんが突然自殺した理由は、映画『朱紅文字』(スカーレットレター)の撮影終了後、うつ病にかかったためだとされていることについて、イさんの所属事務所であるナムアクターズ側が「映画『朱紅文字』とイさんの死とは何ら関係がない」と釘を指した。

 同社のキム・タン副社長はイさんの遺体が京畿(キョンギ)道・盆唐(プンダン)のソウル大学病院に安置された後、記者団に「イさんが映画『朱紅文字』での露出シーンのため悩んでいたという一部の報道もあるが、事実無根だ。キャラクター設定に苦労したが、これは役者として避けられない部分」と述べた。

 また、「うつ病と診断されたことを死亡の後にようやく分かった」とし、「昨日まで普段と変わらない様子だった。今朝も今後の出演作について電話で話し合っていた」とし、ショックを隠せなかった。

 イさんの葬儀に関しては「映画関連団体と協議し、映画人葬にするかどうか話し合っている」と述べた。

 盆唐のソウル大学病院にイさんの遺体が運ばれた後、 沈痛な面持ちの映画界および芸能関係者、知人らが続々と病院を訪ねた。イさんの母親は気を失い、意識がまだ戻っていない状態。

 イさんの親友として知られる元SESの歌手パダさんが午後6時40ごろ、芸能人では初めて病院を訪れ、泣き崩れた。映画『朱紅文字』製作会社のLJフィルムのイ・スンジェ代表も病院を訪れた。

 イさんと共演した同僚俳優の所属マネージメント会社代表らがナムアクターズ側の職員とともに通夜会場を整備している。

 一方、ソウル大学病院のミン・サンギ広報課長はブリーフィングで「救急室で死亡原因が自殺と判明した」と明らかにした。

 また、「1月24日に睡眠検査を受けており、2月3日に結果が出て、脳波検査をはじめとする精密検査をすすめたが、応じなかった。2月17日に予約が入っていたが、来院しなかった」と話す。

 うつ病が重症だったかという質問に「精密診断をしていないため正確なことは言えない。うつ病と言われるが正確な診断ではない」と即答を避けた。

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